バジェ・デ・グイマルの気候・風土
バジェ・デ・グイマルは、大西洋アフリカ沖カナリア諸島のワイン産地。D.O.に認定されている。カナリア諸島最大のテネリフェ島南東部に位置し、D.O.アボナとタコロンテ・アセンテホの間に挟まれた地域にあたる。
ぶどう畑はテイデ山の南向き斜面にあり、標高はおよそ175～1500ｍ。ヨーロッパでも最も高い場所にある栽培地といわれている。地中海性の温暖で穏やかな気候で、貿易風の影響を受ける。低地にあるぶどう畑では砂質の土壌を持つが、中高度域では軽石ベース、高地では粘土質と、それぞれ異なる特徴の土壌を持っている。
バジェ・デ・グイマルのワインの特徴
バジェ・デ・グイマルでは栽培されるぶどうの60％以上をリスタン・ブランコ種が占めており、若飲みタイプの白ワインが多くつくられている。
白ワインに使用される品種には、他にマルヴァジア種、モスカテル種、グアル種、ベルデホ種があり、辛口や中甘口、酒精強化ワインとさまざまなスタイルのワインがある。
赤・ロゼワインには、リスタン・ネグロ種、ネグラモール種、モスカテル・ネグロ種などが使用される。赤ワインはフルーティな若飲みタイプが中心となる。また、クリアンサと呼ばれる、樽で6ヶ月、瓶で2年以上発酵させるものもつくられており、その品質は高い。ロゼワインは若飲みタイプの辛口から中甘口、甘口まであるが生産量は少ない。
エピソード
バジェ・デ・グイマルという産地の名称は、エリアとされているグイマル、アラフォ、カンデラリアという3地域の中からとって付けられた。
1996年に、隣接するアボナやバジェ・デ・ラ・オロタバとともにD.O.に認定され、テネリフェ島の中で最も新しいD.O.の一つとなった。生産量は少ないが、近代化されたワイナリーには最新技術が取り入れられており、他のD.O.と変わらない品質のワインを生み出している。
バジェ・デ・グイマルの代表的なワイン
コンティエンポ モスカテル アフルタード／ボデガ・コンティエンポ
コンティエンポ ヴィドゥエーニョ セコ／ボデガ・コンティエンポ
コンティエンポ ロサード／ボデガ・コンティエンポ
フェレーラ アフルタード／ボデガ・フェレーラ
フェレーラ セコ／ボデガ・フェレーラ
ラ・テンタシオン ブランコ セコ／エル・レブスコ
ラ・テンタシオン ブランコ アフルタード／エル・レブスコ
