ラ・パルマ

ラ・パルマワインの特徴とは

   

ラ・パルマの気候・風土

ラ・パルマは、大西洋アフリカ沖カナリア諸島のワイン産地。D.O.に認定されている。

カナリア諸島最北西のラ・パルマ島全体を包括して生産地としている。島は、3つのエリアに分割した「ホヨ・デ・マソ」・「フエンカリエンテ」・「ノルテ・デ・パルマ」と呼ばれる地域(サブゾーン)で構成されている。

島の南東部にあたるホヨ・デ・マソは、標高およそ200~700m。火山灰や火山岩性の土壌を持っている。
フエンカリエンテは、島の南西部にあたる地域。標高200~1400mほどの火山灰に覆われた急斜面にぶどう畑が広がる。
ノルテ・デ・パルマは島の北部を占める地域。標高およそ100~1500mの豊穣な土壌を有している。

ラ・パルマ島は、スペイン語で美しい島を意味する「イスラ・ボニータ」と呼ばれるように、カナリア諸島における他の島よりも緑や水が豊かで、肥沃な土壌を持っている。
また、気候は全体的に穏やかな亜熱帯気候で十分な日照時間があり、品質の良いワインを生産することができる。

ラ・パルマのワインの特徴

ラ・パルマでは、マルバシア種を使用した甘い酒精強化ワインが伝統的につくられてきた。現在では、リスタン・ブランコ種、バハリエゴ種などを使用した軽くフレッシュな若飲みタイプの辛口の白ワインもつくられている。

赤ワインはネグラモール種を使用した薄い色合いの若飲みタイプが中心になっている。
ロゼワインはネグラモール種100%のものが多くつくられる。
ロゼワインは魚料理や米料理、赤ワインは赤身や白身の肉料理、熟成したチーズなどに合わせることができる。

エピソード

ラ・パルマでぶどう栽培が始まったのは16世紀前半のこと。1994年にD.O.として認定された。
害虫フィロキセラの被害によりヨーロッパ本土の大半ではリスタン・ブランコ種、アビリーリョ種、ネグラモール種、バハリエゴ種、グアル種といった品種が失われた。このため、被害が及んでいないこの地では、D.O.認定後そうした品種の保護や促進への関心が高まっている。

ラ・パルマの代表的なワイン

テンダル ブランコ アビリーリョ/ボデガ・カストロ マガン
テンダル ブランコ ホーベン/ボデガ・カストロ マガン
テンダル ブランコ トラディシオン/ボデガ・カストロ マガン
テンダル ティント ロブレ/ボデガ・カストロ マガン
テネギア マルヴァジア セコ/ボデガ・テネギア
マルヴァジア アロマティカ ドゥルセ レセルバ/ボデガ・テネギア

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