シャトー・プリューレ・リシーヌの中庭と建物
ワイナリー

シャトー・プリューレ・リシーヌ

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シャトー・プリューレ・リシーヌ(Château Prieuré-Lichine)は、フランス・ボルドー地方マルゴーを代表する造り手のひとつです。名前は聞いたことがあっても、どんな土地で、どのような考え方のもとにワインを造っているのかまでは意外と整理しにくいものです。

この記事では、シャトー・プリューレ・リシーヌの特徴、ワインづくり、代表的なワイン、歴史を分かりやすく紹介します。造り手の背景を知っておくと、ラベルだけでは見えにくい味わいの方向性や価格の理由も理解しやすくなります。

シャトー・プリューレ・リシーヌの中庭と建物
2010年撮影のシャトーの中庭。古い館と現在のワイナリーが同じ敷地にあります(画像: Prieuré Lichine / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

シャトー・プリューレ・リシーヌとは

産地とスタイル

シャトー・プリューレ・リシーヌは、フランス・ボルドー地方マルゴーの風土と深く結びついたワイナリーです。産地の気候、土壌、品種の個性を生かしながら、その地域らしさが伝わるワインを生み出しています。

砂利の小道の両側に広がるブドウ畑のイメージ。特定区画の記録写真ではありません
マルゴーの砂利畑を伝えるイメージ。特定区画の記録写真ではありません(画像: Wine Bazaar)

評価される理由

中庭の写真を見ると古い館が目を引きますが、このシャトーを語るなら畑の広がりも欠かせません。生産者によると、畑はマルゴーの5つのコミューンにまたがり、ガロンヌ川が残した砂利を中心に、区画ごとに土壌が異なります。1855年の格付けでは第4級。2019年の技術シートに記された栽培面積は77.5ヘクタールで、畑の品種構成はカベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー45%、プティ・ヴェルド5%です。これは畑全体の数字で、2019年のワインの配合とは別です。造り手は区画ごとの違いを見ながらブドウを選び、マルゴーらしい繊細さと厚みを一つのボトルにまとめています。

ワインづくりのこだわり

2019年の技術シートを読むと、収穫はメルローが9月23日から10月4日、カベルネ・ソーヴィニヨンが10月7日から15日。小箱で運んだブドウを振動式の選果台、手選別、光学選別で確認し、潰さず重力を使って醸造槽に入れています。公式サイトによると、2013年に新設された醸造棟には容量の異なるコンクリート槽が34基あり、そのうち20基がチューリップ型です。区画を分けて醸造するための設備で、見た目の珍しさだけが目的ではありません。2019年のグラン・ヴァンはカベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー35%、プティ・ヴェルド3%。新樽40%、1年使用樽60%で熟成したと生産者は記しています。収穫日や配合は2019年に限る数字です。

大きなコンクリート醸造槽が並ぶイメージ。実際の醸造棟の記録写真ではありません
コンクリート槽を伝えるイメージ。実際の醸造棟をそのまま写したものではありません(画像: Wine Bazaar)

代表的なワイン

Château Prieuré-Lichine 2019(今回のAmazon掲載商品)

生産者は2019年について、区画ごとの個性が重なった、香り豊かで肉付きがあり、なめらかなワインと説明しています。カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー35%、プティ・ヴェルド3%という配合は公式技術シートの数字です。これは生産者の説明で、編集部の試飲評ではありません。Amazonで確認した商品は赤ワイン750mlの2019年です。記事のボトル写真は2008年の資料なので、購入時は商品ページの年号と販売条件を見てください。

Confidences de Prieuré-Lichine(セカンドワイン)

こちらはメルローを多く使うセカンドワインです。公式サイトは、丸みとなめらかな口当たりを楽しめるスタイルとして紹介しています。グラン・ヴァンとは役割が違うので、名前の似た商品を探す際はラベルを確かめたいところです。今回のAmazonリンクはコンフィダンスではありません。

Le Blanc du Château Prieuré-Lichine

シャトーは赤だけでなく、AOCボルドーの白ワインも少量造っています。公式サイトは柑橘やトロピカルフルーツを思わせる香りを挙げています。マルゴーの赤で知られる生産者の別の顔ですが、今回紹介する購入商品とは別銘柄です。

プリューレ・リシーヌ2008年の赤ワインボトル。購入商品は2019年です
2008年のボトル資料。購入リンクの2019年とは収穫年が異なります(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

ワイナリーの歴史

この土地の出発点は中世の修道院です。生産者の沿革では、ワインの名が文書で初めて確認できるのは1444年。1855年の格付けで第4級となり、1951年にアレクシ・リシーヌが取得、1953年に現在の「プリューレ・リシーヌ」という名前になりました。1999年からはバランド・グループが所有し、畑と醸造設備を整えています。記事に載せた19世紀のアルバム写真は、リシーヌの名を冠する前の「ル・プリューレ」を伝える資料です。1978年のラベルと1981年のコルクも歴史を知るためのもので、購入リンクにある2019年のボトルとは異なります。

シャトー・プリューレ・リシーヌを写真で見る

1860年代のル・プリューレの建物を載せたアルバム資料
1860年代の「ル・プリューレ」を記録したアルバム写真。現在の外観ではありません(画像: Rijksmuseum / CC0) Wikimedia Commons / CC0
プリューレ・リシーヌ1978年のラベル。購入商品は2019年です
1978年のラベル資料。今回のAmazon掲載商品は2019年です(画像: Thomas W. O’Connor / CC BY-SA 3.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
プリューレ・リシーヌ1981年と印字されたコルクの資料
1981年のボトルから取り出されたコルク。2019年の商品に付属するものではありません(画像: Geographer / CC BY-SA 4.0) Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

シャトー・プリューレ・リシーヌのおすすめワイン

この記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

シャトー・プリューレ・リシーヌの味わいを知るなら、まずは代表的な銘柄から選ぶのがおすすめです。

シャトー・プリューレ・リシーヌ 2019 赤 750ml

シャトー・プリューレ・リシーヌらしさを感じやすい1本として、ヴィンテージや販売者、配送条件を確認しながら選びたい候補です。

シャトー・プリューレ・リシーヌ 2019 赤 750mlをAmazonで見る

まとめ

シャトー・プリューレ・リシーヌは、フランスのワインを知るうえで押さえておきたい造り手です。産地の個性、歴史、代表的なワインを知っておくと、ボトルを選ぶときの判断材料が増えます。まずは代表的なキュヴェのスタイルを確認し、料理や熟成感の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

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編集情報

この記事はWine Bazaar編集部が、公開情報・取材情報・商品情報を確認し、読者がワインを選びやすくなることを目的に作成しています。内容は必要に応じて更新します。

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