ウティエル・レケーナ

ウティエル・レケーナワインの特徴とは

   

ウティエル・レケーナの気候・風土

ウティエル・レケーナは、スペイン東部バレンシア州の東部にあるワイン産地。栽培面積は州最大の40,000ha。地中海から70kmほど内陸に入った台地に位置している。1957年にDO(原産地呼称ワイン)に認定されている。

ぶどう畑は標高平均700mのところにあり、主に石灰質・粘土質の土壌を持つ。

気候は地中海性とされているが、海から離れた標高が高い場所にあるため大陸性気候の影響を受ける。夏は暑く乾燥し日中の気温は高いが、夜には地中海からの風が吹き涼しくなる。夏と冬、昼と夜の温度差が大きく、ぶどうの栽培に理想的な環境とされている。

ウティエル・レケーナのワインの特徴

ウティエル・レケーナは主に赤ワインの産地として知られる場所で、ぶどう栽培面積のおよそ94%を黒ぶどう品種が占めている。そのうち75%は、この地以外ではほとんど栽培されていない土着品種のボバル種。同種を使用した高品質の赤ワインやロゼワインが有名だ。

白ぶどう品種は6%にも満たないが、地元品種のプランタ・ノバ種やマカベオ種、メルセゲラ種やシャルドネ種など、この地の土壌に適した品種が栽培されている。

樹齢50年以上のバベル種が多数存在している。つくられるワインはコクがあり果実味が豊かで、ガルナッチャ種をブレンドしてつくられる辛口のロゼワインは1級品といわれる。

エピソード

ウティエル・レケーナのワインづくりの歴史は古く、古代ローマ時代までさかのぼる。

隣接するDOバレンシアよりも知名度で劣り、あまり知られていないバベル種が主要品種であったことからバレンシアの陰に隠れがちであったが、近年は質の高さを重視したワインづくりが行われている。樽で長期熟成した赤ワインも増えるなど、注目を集めている。

ウティエル・レケーナの代表的なワイン

ラ・マルケリダ/ダビド・サンペドロ・ジル・ヴィンヤード
フィンカ・サン・ブラス・ブランコ/フィンカ・サン・ブラス
マルケス・デ・チベ クリアンサ テンプラニーリョ/マルケス・デ・チベ
シエラ・ノルテ、パシオン・デ・ボバル/ボデガ・シエラ・ノルテ
ヴェガ・リブレ テンプラニーリョ・ローブル/ボデガス・ムルヴィエドロ
ヴェガ・リブレ・ブランコ/ボデガス・ムルヴィエドロ
バルティエール・レセルバ/ファスティーノ・リヴェロ・ウレシア

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