バレンシア

バレンシアワインの特徴とは

   

バレンシアの気候・風土

バレンシアは、スペイン東部のバレンシア州にあるワイン産地。DO(原産地呼称ワイン)に認定されている。

エリアは北西部と南部の2つに分割されており、バレンティノ、モスカテル、アルト・トゥリア、クラリアノという4つのサブゾーンに分かれている。

最も広いのは北西部のバレンティノで、ぶどう畑はおよそ標高200~650mにある。アルト・トゥリアはバレンティノの西に位置し、標高700~1100m。モスカテルは、州都バレンシアの西境に接し、標高はおよそ100m。クラリアノは、他のエリアとは離れたハティバやガンディアに接する州南方に位置している。

土壌は水はけが良く、石灰質や砂質など高度により異なる特徴がある。沿岸に近いエリアでは地中海性気候の影響を受けるが、内陸部のほとんどは内陸性気候。寒暖差が大きく、夏は暑く乾燥し、冬は寒い。

バレンシアのワインの特徴

バレンシアでは、リーズナブルで軽快な赤ワイン白ワインの産地として知られている。

主要品種は、メルセグエラ種やマルヴァジア種、モナストレル種やガルナッチャ種など。加えて、シラー種やピノ・ノワール種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、ボバル種などの赤ぶどう品種や、マカベオ種、シャルドネ種、ヴェルデイル種、モスカテル種などの白ぶどう品種と、様々な地元品種や外来種が栽培されている。

主に、メルセグエラ種とマルバシア種を使用した辛口の白ワインがつくられるが、モスカテル種を使用した若飲みの軽やかで新鮮な甘口ワインもある。

また、赤ワインにはモナストレル種とガルナチャ種が主に使用され、軽快なものから程よいコクのある若飲みタイプ、カベルネ・ソーヴィニヨン種やテンプラニーリョ種を使用した熟成タイプのものまで様々な味わいを持つワインがつくられている。

エピソード

バレンシアは、数千年前からワインづくりが行われているといわれる歴史のあるワイン産地だが、一時期は赤・白・ロゼのバルクワイン(瓶詰めされず原料として樽で輸入されるワイン)の産地として、高い評価を受けていなかった。近年は、量よりも質が重視されるようになり、栽培地や醸造所に大規模な投資が行われ、時代に沿った新しいスタイルの高品質ワインがつくられるようになった。

バレンシアの代表的なワイン

ブレス レセルバ/アランレオン
ブレス ロブレ/アランレオン
アネコープ アマティスタ/ドウシシャ
アネコープ レイモス/ドウシシャ
カサ・ベナサル/パゴ・カサ・グラン
ヌー マカベオ/トーレ・オリア
マール・メノール メセゲラ/カサ・ロホ
フィンカ・エンゲラ・ブラン/ボデガス・エンゲラ
フィンカ エンゲラ ヴェルディル オーガニック/ボデガス・エンゲラ
カスティーヨ・デ・エンゲラ・クリアンサ/ボデガス・エングエラ

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