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四季折々、さまざまな表情を見せる山々に三方を囲まれている足利市。室町幕府の開祖である足利尊氏の祖先が開いたというこの街には、日本100名城に数えられる「鑁阿寺（ばんなじ）」や日本最古の学校と言われる「足利学校」など、さまざまな史跡が残されている。
一方、足利は国産ぶどうのみでつくられる日本ワインの生産地としても知られている。足利市内のレストランやバーでは、2008年に北海道で開催された洞爺湖サミットや、2016年に広島で開催されたG7外相会合などで世界の要人たちに振る舞われたという足利の地ワインを味わえる。
「足利」――街の食文化と特徴
足利は、織物業で発展してきた街だ。中でも、「足利銘仙」と呼ばれる鮮やかなデザインの織物は、時代を超えて人々に愛され続けている。
このように、美を追求し続けているこの街では、芸術性が高い色とりどりの和菓子に出会うことができる。また、味にも見た目にもこだわった野菜ブランド「あしかが美人」も全国にその名を轟かせている。
と言っても、足利のグルメは上品なイメージのものばかりではない。足利を訪れるのであれば、「ソースカツ丼」や「ポテト入り焼きそば」などのB級グルメも見逃せない。
さらに、ワイン好きであれば絶対に味わいたいのが、先にも紹介した足利の地ワインだ。
ここからは、足利が誇る地ワインを味わえるレストランやバー、おすすめのワインショップ、ワインイベントなどを紹介しよう。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、お店によっては臨時休業や短縮営業している場合もあるので、お店に行く際は事前に確認した方がよいだろう。
足利が誇る地ワインとランチを味わえるレストラン・カフェ
COCO FARM & WINERY（ココファーム ワイナリー）
足利の地ワインを飲みたいなら、その地ワインの生産者である「COCO FARM & WINERY（ココ ファーム ワイナリー）」を訪れない手はない。
同ワイナリーのオリジンは、1958年に特殊学級の中学生たちが開墾したぶどう畑にある。1969年には指定障害者支援施設こころみ学園が設立され、障害を持つ人たちによってぶどうづくりが続けられていたが、栽培したぶどうからワインをつくるため、1980年にCOCO FARM & WINERYを創設。1984年にワインづくりをスタートさせて以来、国産ぶどう100％の日本ワインをつくり続けている。
同ワイナリーには、ショップはもちろん、カフェも併設されている。カフェでは、同ワイナリー自慢のワインを飲みながら、こころみ学園の人々が育てた野菜やハーブ、足利マール牛をはじめとする足利産の農畜産物をふんだんに使った料理を味わうことができる。テラス席中心のカフェであるため、天気が良い日にはピクニック気分を味わいながら心地良いランチタイムを過ごせるだろう。
定休日：12/31～1/2、１月第3月曜日～金曜日
営業時間：ショップ 10:00～18:00／カフェ 平日11:00～16:00、土・日・祝日 11:00～17:00
電話番号：0284-42-1194
住所：栃木県足利市田島町611
アクセス：JR両毛線 足利駅よりタクシーで約18分、北関東自動車道足利ICより約10分
ホームページ: https://cocowine.com/
足利にあるワインの飲み放題を楽しめるワインバー
noke（ノケ）
東武伊勢崎線の野州山辺（やしゅうやまべ）駅で電車を降りて、のどかな住宅街をぶらぶら歩いていくと、広々としたテラスがあるおしゃれな一軒家のワインバー「noke（ノケ）」にたどり着く。
同店は、魚介のパエリアやハモンセラーノ、アヒージョなど、バラエティ豊かなスペイン料理が自慢の店だ。かつて太陽の沈まない国として名を馳せたスペインの威光を彷彿とさせるメニューを数百円から味わえる。
また、同店はスペイン料理との相性が抜群の「ドラゴン レセルバ」や「カサ ベナサル ゲヴェルツ モステカル」などのスペインワインもボトル3000円、グラス580円で提供。同店おすすめのワインを2000円で心行くまで楽しめる飲み放題メニューもある。
足利でスペイン料理とワインを味わい尽くしたいと考えている人は、ぜひ足を運んでみてほしい。
定休日：日曜
営業時間：18:00～24:00
電話番号：0284-22-7633
住所：栃木県足利市八幡町646
アクセス：東武伊勢崎線 野州山辺駅より徒歩4分
ホームページ: https://noke.favy.jp/
足利にある、個室でワインと肉料理を堪能できるバル
BROS（ブロス）
知らない誰かに気兼ねすることなく、大切な人とのんびりワインや肉料理を味わいたい人におすすめしたいのが、「BROS（ブロス）」だ。
同店は、足利駅からほど近い場所にあり、足利マール牛ローストビーフをはじめとする肉料理が自慢のバル。ワインにもこだわりを持っており、料理に合わせたさまざまなワインが取り揃えられているうえ、お気に入りのワインはボトルキープすることができる。
また、同店は定員2～8人、室料500～2000円で利用できる個室を設けているため、特別な人とのデートはもちろん、女子会や同僚との飲み会などで利用するのにうってつけだ。シンプルながらおしゃれな椅子が並べられている個室は隠れ家のような落ち着いた雰囲気で、会話もワイングラスを傾ける手も止まらなくなるだろう。
定休日：月・日・祝日
営業時間：17:00～23:00
電話番号：0284-40-3323
住所：栃木県足利市伊勢南町11-4 2F
アクセス：JR両毛線 足利駅より徒歩2分
足利駅周辺で足利限定の人気ワインを買えるワイン販売店・酒屋
大黒屋酒屋
足利駅周辺で足利の地ワインを購入したいと考えている人は、「大黒屋酒屋」を訪ねてみると良い。
同店は、1909年に創業した老舗酒類専門店。足利が誇る地ワインはもちろん、世界中のワインが200種以上取り揃えられており、ワイン販売のプロであるコンセイエのアドバイスを受けながらワインを選ぶことができる。
なお、同店を訪れるのであれば、足利限定の赤ワイン「足利浪漫」は要チェックだ。同ワインは足利市内でも限られた店でしか売られておらず、他ではなかなかお目にかかれない。足利に立ち寄った際には、ぜひ購入しておきたい。
蒸し暑いので、店頭の暖簾を涼しそうな色に取り替えました😊
#獺祭 #獺祭日除け #獺祭暖簾 #dassai pic.twitter.com/bgBFecQ7SO— 大黒屋 酒店 (@daikokuya_jp) June 17, 2021
定休日：日曜（12月は第1日曜のみ休業）
営業時間：10:00～20:30
電話番号：0284-21-2714
住所：栃木県足利市通3-3535
アクセス：JR両毛線 足利駅より徒歩約12分、東武伊勢崎線 足利市駅徒歩約10分
ホームページ: http://www.daikokuya.org/
足利でワインイベントに参加するなら
収穫祭
先に紹介したCOCO FARM & WINERYでは、毎年11月中旬に「収穫祭」が開催される。
自然に感謝し、秋の実りを祝福する同イベントには、毎年1万5000人以上が参加する。同ワイナリーでその年につくられた出来立てのワインが振る舞われ、人々がグラスを寄せて乾杯する声が響く。
なお、同イベントでは、収穫祭を記念してつくられる希少価値の高いワインも購入できる。足利の地ワインの魅力を知り尽くしたいと考えている人は、ぜひ参加してほしい。
