岩手県紫波町でつくられるワインの特徴とは
岩手県紫波町の気候・風土 紫波町は盛岡の南部、岩手県の中部に位置し、紫波郡に属する。北国ならではの冷涼な気候と寒暖差、少ない降雨量はぶどう栽培に適しており、ぶどうの産出量は岩手県全体の約半分を占める。 この地でワイン醸造…
雄大な自然が広がる東北地方は農業が盛んであり、日本でも数少ない食料自給率100%を超える県が多い。また、大小さまざまな漁港があり、水産業も盛んだ。冷涼な気候で冬の冷え込みは厳しく、夏は概ね過ごしやすい。
そんな東北地方の太平洋沿岸に位置する岩手県は、石灰質の多い土壌のため、ぶどうの生育に適している。花巻市や葛巻町を中心に、ワインの生産が少しずつではあるが広まりつつある。
品種としては、花巻市では主にリースリングと甲州を掛け合わせたリースリング・リオンや、オーストリア原産のロースラー、ツヴァイツゲルトが使用される。紫波郡紫波町ではメルロー、カベルネ・フラン、ミュラー・トゥルガウ、リースリング・リオン、ケルナーなどが使われる。また葛巻町では、土地原産の山葡萄を利用し、普通のワインとは一味違った山葡萄ワインを醸造している。同時に、山葡萄交配種のワイングランドを使用したスパークリング・ワインも評判が良い。
【岩手県の主な生産地】
<花巻市>
岩手県で最も古く、最も有名な生産者「エーデルワイン」の本拠地。創業は1962年、地元産のぶどうにこだわり、質の良いワインを生産している。現在、年間の生産量は約45万本であり、ワイナリーの見学なども可能だ。
大迫町内のぶどう農家は全て、化学肥料や農薬の低減を行う「エコ・ファーマー」の認定を受けており、ワイン専用種の栽培農家は定期的に生産技術の向上のための栽培指導を受けている。
ワイナリーに併設するワイン直売所「ワインシャトー大迫」では、魅力的な数種類のワインを試飲することができる。
<紫波町>
紫波郡紫波町では自園自釀ワイン紫波がワイン醸造を行っている。自園自釀とは自分たちの畑で育てたぶどうを自分たちでワインに醸造するという意味で、小さいワイナリーながら、農家を含めた熱心な研究の末、ブルゴーニュ流の栽培方法を取り入れた高品質のワインを作っている。
<葛巻町>
葛巻町には岩手県のワイナリーの中で最北端の「くずまきワイン」がある。山中に自生する山葡萄をワインに仕立て、オリジナリティあふれる商品を醸造している。
山葡萄の特徴として強めの酸味が挙げられるが、酸味と渋みのバランスが取れた穏やかなワインに仕上がっている。また、山葡萄の交配種を使用したロゼのスパークリング・ワイン「ヴィレ」が好評を得ており、日本ワインの専門誌の中でも他に類を見ない魅力が高評価された。
岩手県紫波町の気候・風土 紫波町は盛岡の南部、岩手県の中部に位置し、紫波郡に属する。北国ならではの冷涼な気候と寒暖差、少ない降雨量はぶどう栽培に適しており、ぶどうの産出量は岩手県全体の約半分を占める。 この地でワイン醸造…
岩手県中部の花巻市には、岩手県内で最初のワイナリーのエーデルワインがある。北上川の東部に位置し、ミネラル感と切れのある酸味が特徴の個性豊かなワインが生み出されている。 岩手県の中央を流れる北上川の東部(北上山系)は、国内…
岩手県中部の岩手郡葛巻町にはくずまきワイン(葛巻高原食品加工株式会社)がある。 岩手のワイナリーの中でも最北端であり、北上山中の県立平庭自然公園内にワイナリーを構えている。 もともと葛巻町は生食用のブドウ産地ではなかった…
冷涼な岩手県の気候風土から生まれるミネラル感、活き活きとしたクリアな酸味が岩手ワインの魅力である。 山葡萄やリースリング・リオン等、岩手ならではのブドウ品種はもちろん、ブルーベリーやリンゴの果実酒も造られている。 岩手県…