モントレー の気候・風土
モントレーは、アメリカのセントラルコースト地区にあるワイン生産地。AVAに認定されている。
モントレー湾やサンタルシア高地の傍に位置し、ワイナリーはサンタルシア高地に添うように展開されている。日照量が多く、降雨量が少ない気候。
モントレーでは約40品種のぶどうが栽培されており、北部で育成されるピノ・ノワールやシャルドネ種が特に高品質。
多様かつ高品質なぶどうの栽培を可能にしているのは、モントレー湾にある海溝「ブルーグランドキャニオン」によるものだ。
太陽熱によって温められた空気は、大きな海溝を持つ湾によって冷まされ、サンタルシア山脈をゆっくりとしたスピードで下り畑へとたどり着く。
その結果、ぶどうの熟成速度は緩和され、一般的な収穫期よりも2週間～1ヶ月程度遅れて収穫期を迎える。
こうした、日照量が多くても高温になり過ぎない環境が、多様なぶどうの育成を可能にし、ぶどうの味に甘みと深みを与えている。
モントレー のワインの特徴
最も良い状態のぶどうのみを使ってワインづくりを行うため、機械を使用した効率的な収穫が盛んだ。
ワインは香りが非常が際立っており、口触りもなめらか。これは、冷涼な気候と熟成期間の長さによるものだ。
赤ワインには凝縮された旨みとコクがあり、タンニンは少なくラグジュアリーさを感じさせる。
一方、白ワインはすっきりとした甘みの中にほんのりと酸味を感じるものが多く、上品ながらも親しみやすいと評される。軽やかな飲みくちに加えて、後味の伸びがよく余韻を堪能できる。
エピソード
モントレーではワインづくりだけでなく、イベントや観光産業にも力を入れて取り組んでいる。
この地は1940年頃まではイワシの缶詰産業が盛んで、工場が並ぶ通りは“缶詰通り”という意味の“キャナリー・ロウ”の名で親しまれた。工場が閉鎖された現在では、夜景が綺麗な観光スポットとして、ワイン観光にきた観光客を楽しませている。
また、6月には、フォアグラや鴨のローストなどを食べながらワインを楽しむ「モントレーワインフェスティバル」が開催され、多くの人でにぎわう。
モントレー の代表的なワイン
ハーン・ワイナリー・ピノ・ノワール・モントレー
ミウラ モントレー・カウンティ ピノ・ノワール
ランチ32 カベルネソーヴィニヨン モントレー
シーグラス モントレー・カウンティ リースリング
ライダー・エステート カベルネソーヴィニヨン モントレー／ピノノワール モントレー
ヘス・コレクション ”セレクト” モントレー シャルドネ
フランシス・コッポラ ソフィア ロゼ モントレー
フランシス・コッポラ ソフィア ブラン・ド・ブラン
