サン・アントニオ・バレー

サン・アントニオ・バレーワインの特徴とは

   

サン・アントニオ・バレーの気候・風土

サン・アントニオ・バレーは、アメリカ・カリフォルニア州のワイン産地。AVAに認定されている。

サリナス・バレーから約16km、太平洋沿岸から約24km離れたモントレー郡の最南域に位置し、より広大な栽培地域モントレーAVAを構成するアペラシオン(栽培地)の1つだ。

AVAのエリアとされるのは、サンタ・ルシア山脈南部の標高150~600mにある範囲。粘土、ローム、砂利の堆積土壌で水はけが良い。

Early AM over Lake San Antonio - Still

モントレーAVAにある他の地域よりも温暖で乾燥している。日中の日当たりは強いが、サン・アントニオ湖からの冷たい朝霧や夕方に吹く太平洋からの冷たい風の影響を受け、昼夜の気温差が10度を超えることもある。
昼夜の気温差が大きいことから、を保持しながら豊かな果実味が形成されたぶどうを栽培することができる。

サン・アントニオ・バレーのワインの特徴

サン・アントニオ・バレーでは、主に小規模な銘醸ワイナリーや家族で経営している農場でワインが生産されている。

栽培されるぶどう品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン種を中心に20種以上に及ぶ。
他に、プティ・シラー種、グルナッシュ種、シラー種、カベルネ・フラン種、プチ・ヴェルド種、ルーサンヌ種といった、フランスボルドーローヌ地方で主に栽培される品種も栽培される。
こうした多様なぶどうを原料に、色が濃く濃縮されたフルボディの香り高いワインがつくられている。

Cabernet Sauvignon Grapes

エピソード

サン・アントニオ・バレーは2006年にAVAに認定された、モントレー郡で最も新しいAVA。しかし、ぶどう栽培の歴史は古く、1770年代にさかのぼる。
聖餐用ワインの生産に理想的な土地として、サン・アントニオ・ミッションの神父によりぶどう栽培がもたらされたことが始まりとされている。
しばらくの間ぶどう栽培者は少なかったが、1990年代後半から優れた栽培環境が認識されるようになり、ここ10年ほどで栽培量が著しく増加している。

サン・アントニオ・バレーの代表的なワイン

トレガッティ・ヴィンヤード シラー/シーマ・コリーナ
ロックウッド・オークス・ヴィンヤード マルベック/スワール
ロックウッド・オークス・ヴィンヤード シラー/ペントルドン
カベルネ・ソーヴィニヨン/ピアース ランチ ヴィンヤーズ
プティ・シラー/ピアース・ランチ・ヴィンヤーズ
テンプラリーニョ/ピアース・ランチ・ヴィンヤーズ
ジンファンデル/ピアース・ランチ・ヴィンヤーズ

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