サンフランシスコ・ベイの気候・風土
サンフランシスコ・ベイは、北カリフォルニア沿岸部のワイン生産地。サンフランシスコ・ベイ・エリアの中心に位置する。1999年、AVAに認定された。
サンフランシスコ・ベイは、アメリカの中でも大きなワイン生産地域の1つ。その中に、下位AVAであるアラメダ、コントラ・コスタ、サンタ・クララ、サンフランシスコ、サンマテオが含まれる。
“View of Mount Diablo and CA Highway 24 from Lafayette Heights” by Trurl66 – Own work. Licensed under Public Domain via Commons.
土壌は、火山性の土質で、岩や砂、土も含まれる。傍らにそびえるサンタクルーズマウンテン周辺は、海からの霧の影響は少なく、日中暖かく夜が涼しい。そうしたおおまかな気候のなかに、さらにさまざまな微気候が存在する。
サンフランシスコ・ベイのワインの特徴
栽培されるぶどうは、ミネラル豊かなカベルネ・ソーヴィニヨンと、繊細なピノ・ノワール。
カリフォルニア独特の品種であるプティシラーの栽培も盛んだ。
カベルネ・ソーヴィニヨンからつくられるものは、力強くミネラル感のある味わいで、存在感がある口当たり。
プティシラーからつくられた赤ワインは色が濃く、ベリーのアロマに適度なタンニンを感じる。また、プティ・シラーは長期熟成、貯蔵保管が可能なことでも知られる。
白ワインはソーヴィニヨン・ブランからつくられ、力強い骨格と複雑な味わいがある。適度な酸とミネラル、そしてアロマをもつのも特徴。
ほかにはチョコレートポート・ワインなど個性的なワインづくりしているワイナリーもある。
エピソード
サンフランシスコ・ベイは、居住区としての開発が進んでいる。車で約1時間の距離に、大都市サンフランシスコがあることがその理由だ。
かつては大量生産型のワイナリーが多かったが、最近は小規模生産型のワイナリーも増えはじめ、特定ワイナリーでしか買うことのできない希少かつ個性的なワインを求める観光客で賑わいつつある。
サンフランシスコ・ベイの代表的なワイン
ウェットモア・カベルネ・ソーヴィニヨン
コンキャノン・ヘリテイジ・プティシラー
クライン・セラーズ ムールヴェードル エンシェント・ヴァインズ コントラコスタ・カウンティ
ダッシュ・セラーズ ジンファンデル・ドライ・クリーク・ヴァレー