サン・ルーカスの気候・風土
サン・ルーカスは、アメリカ・カリフォルニア州モントレー郡南部におけるワイン産地。AVAに認定されている。
モントレー郡と南に隣接するサンルイスオビスポ郡の都市パソロブレスから65kmほど北、多くのカリフォルニアワインが生産される広大な盆地サリナス・バレーの南端に位置している。
土壌は珪藻頁岩、砂岩から構成され、水はけが良い。こうした土壌からは、しっかりとしたストラクチャーと複雑性を備えたぶどうが育つ。
南方に位置することからモントレー湾からサリナス・バレーに抜ける強い風の影響を受けず、日中はモントレー郡の中でも温暖な気温となる。ただし、標高約150~360mにあるため、朝には霧が発生しやすく夜は著しく冷涼になる。カリフォルニア州におけるアペラシオン(栽培地)の中でも、最も昼夜の気温差が大きい地域だ。
サン・ルーカスのワインの特徴
サン・ルーカスでは、カベルネ・ソーヴィニヨン種、シャルドネ種、マルベック種、メルロー種、ピノ・ベルドー種、プティ・シラー種、ピノ・ノワール種、ソーヴィニョン・ブラン種、シラー種などが栽培されている。
赤ワインには主にカベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種が使用され、鮮やかな色合いをした濃厚でコクのあるワインがつくられる。
白ワインはシャルドネ種、ソーヴィニョン・ブラン種が中心で、果実の風味が強いワインが生産されている。
エピソード
サン・ルーカスは、1970年代になってからぶどう栽培が始まった新しい生産地。しかし、現在では3237haを超える面積の栽培地でぶどうが栽培されている。
1987年にAVAの認定を受けるが、2004年に隣接しているサン・ベルナーべAVAが設立されたことによりAVAの領域は変更されている。
サン・ルーカスの代表的なワイン
ピノ・ノワール/カーナーヴォン・セラーズ
リオ サン・ルーカス ヴィンヤード ピノ・ノワール/カーナーヴォン・セラーズ
メルロー/ロックウッド
サンルーカス アンオークド ピュア シャルドネ/ロックウッド
カベルネ・ソーヴィニヨン/ディソレーション・フラッツ
カベルネ・ソーヴィニヨン/ストーズ