サンタ・クルーズ・マウンテンズの気候・風土
サンタ・クルーズ・マウンテンズは、サンフランシスコから80km離れた、シリコンヴァレーの南、リヴァモア・ヴァレーの西にあるワイン生産地。
太平洋に面する西側と、サンフランシスコ湾に面する東側に分けられる。
全体が山地のため、ぶどうの栽培面積が小さく、畑は山地に散らばっている。
気候は地中海性の気候で、11月から4月にかけて雨が降る。年間降水量は約1300mmで、夏は霧が濃く、木々に水滴がつくほどだが、標高の高い場所には霧がかからない。海や風の影響が強いため、場所によって気温に差がある。
土壌は粘板岩や石灰岩を多く含んでいる。
サンタ・クルーズ・マウンテンズのワインの特徴
太平洋側で栽培されたピノ・ノワールや内陸部で栽培されたカベルネ・ソーヴィニョンにシラーをブレンドした原料で赤ワインが生産されているものが多い。
赤ワインの特徴は、スパイスやアロマのきいたエレガントさである。
白ワインの原料になるシャルドネも太平洋側で栽培されたものが原料として生産されているものが多い。そうしてつくられたワインは、酸味が抑えられ、ミネラルが豊富な果実味のある落ち着いた味わいがある。
エピソード
サンタ・クルーズ地方の海岸地域は、カリフォルニアを代表するビーチ タウンで、米国本土でのサーフィン誕生の地としても知られている。ウェットスーツのパイオニアであるジャック・オニールの故郷としても有名である。
代表的なワイナリーであるリッジは、1976年のパリ・テイスティングで、ワインの世界に華々しく登場した。2008年の映画「ボトルドリーム」の題材になり、リッジのカベルネは、世界のトップテイスターたちによって、クラシックなボルドーワインよりも上にランクされた。
サンタ・クルーズ・マウンテンズの代表的なワイン
マウント・エデン・シャルドネ
リッジ・シャルドネ・エステート
リッジ・カベルネ
ヴァーナー・スリー・ピノ・ノワール