サンタ・イネズ・バレーの気候・風土
サンタ・イネズ・バレーは、サンタ・バーバラの北にある山脈を越えた、サンタ・イネズ川西側上流の谷にあるワイン産地。
標高200~500mで、低い地域は風が強く比較的温暖な気候になっている。一方、標高の高い地域は、海からの冷たい霧の影響はあるが、標高400mまでしか届かないために昼は涼しく、夜間も温度が落ちすぎずない。
標高のもっとも高い地域は、害虫フィロキセラの被害を受けない。霧が発生しない午後は、充分な日照量が得られる。土壌は、岩・石・砂利を含み、水はけも良い。
サンタ・イネズ・バレーのワインの特徴
標高の低い畑で栽培されるソーヴィニヨン・ブランは成熟期間が長くなる。これを原料とした白ワインは、甘くすぎず、ミネラル酸味とのバランスが取れたジューシーな味わいとなる。
赤ワインは、ボルドーブレンドに適したカベルネなどの黒ぶどうを原料とする。カリフォルニアらしい凝縮感としっかりとした骨組みのある味わいで、深い果実味があり口当たりはジューシーだ。ベリーや柑橘系のアロマがあり飲みやすい。
スター・レーン・ワイナリーは、カリフォルニアワインのカベルネ種を代表する優秀な生産者として知られている。
エピソード
サンタ・イネズ・バレーのある、サンタ・バーバラには、ソルバングという町がある。
1911年、デンマーク人の集団がアメリカ西部の冬を逃れて、コロニーを設立するために旅してきたがの始まり。
建築物のファサードや外観は、伝統的なデンマーク・スタイル。コペンハーゲンの人魚姫の像の複製や、著名童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの胸像などがある。
サンタ・イネズ・バレーのワインを楽しむ観光をセットにしたツアーが人気だ。
サンタ・イネズ・バレーの代表的なワイン
ホナータ エル・アルマ・デ・ホナータ カベルネ・フラン サンタ・イネズ・ヴァレー
マージュラム エム・ファイヴ サンタ・イネス・ヴァレー
スター・レーン カベルネ・ソーヴィニヨン・サンタ・イネズ・ヴァレー
スター・レーン アストラル
サアールース & サンズ グルナッシュ・ブラン “ハーズ” サンタ・イネズ・バレー