ダニガン・ヒルズの気候・風土
ダニガン・ヒルズは、カリフォルニア州北部に位置するヨーロー郡の北西部にある地域だ。
地中海性気候のため、夏は乾燥して日差しがたっぷりと降り注いで暖かいが、夜になると冷え込んでくる。
サクラメント川沿いにある海抜120mほどの約6万9000acの土地でぶどうが栽培されている。ここより海抜が低くなると土壌に砂利が多く混ざるため、ぶどう栽培には適していないと考えられている。
冬になると雨が降りやすくなるが、夏の降水量は多くない。さらにローム層の土壌は水ハケに優れているため、少量の水で育ったぶどうは凝縮した味わいとなる。
ダニガン・ヒルズがAVA認定を受けたのは、1993年のことだ。
ダニガン・ヒルズのワインの特徴
幅広いぶどうの栽培に適した土地で、カルベネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブランなど、さまざまなぶどう品種が栽培されている。
特に知られているのが白ぶどう品種のシャルドネ、赤ぶどう品種のシラーやテンプラニーリョでつくられたワイン。自然な酸味が味わえて、フルボディのワインに仕上がっている。セントラルバレーの中でも高い評価を得ているが、あまり日本には入ってきていない。
エピソード
1984年から605haの土地でぶどう栽培とワイン生産を行っていたR.H.フィリップスというワイナリーがあったが、一時期世界で最も大きなワイン商社だったコンステレーションが買収した。
同ワイナリーは2009年に、ワインづくりの拠点を同じセントラルバレーにあるロダイに移した。現在でもダニガン・ヒルズで育ったぶどうを使用しているが、ワイン醸造はロダイで行っている。
現在この地でワイン生産を行っているのは、2005年に設立したマッチブック・ワイン・カンパニーのみ。R.H.フィリップスを創設し、ダニガン・ヒルズのワインづくりのパイオニアでもあるジョン&カール・ジゲール兄弟がオーナーを務めている。
ダニガン・ヒルズの代表的なワイン
The Arsonist Chardonnay
The Arsonist Red Blend
Matchbook Old Head Chardonnay
Matchbook Cabernet Sauvignon
Matchbook Tempranillo
Matchbook Syrah
Matchbook Rose of Tempranillo
Mossback Russian River Valley Chardonnay
Mossback Russian River Valley Pinot Noir