リヴァー・ジャンクションの気候・風土
2001年にAVA認定を受けた際には、リヴァー・ジャンクションの面積は約1300acしかなく、カリフォルニア州だけではなく、アメリカで最も小さなAVAのひとつだった。現在は9000acにまで広がっている。
スタニスラウス川とサンホアキン川が合流する地点であることから、「リヴァー・ジャンクション」という名前が付いた。スタニスラウス川はサクラメント川と同じく、カリフォルニア州の農業を支えている河川である。
砂に粘土とシルトが混じった土壌。水はけはよいが、水と一緒に土の中の栄養も流れてしまう。気候は降水量が少なく、川の影響もありセントラルバレーの他の地域と比べて冷涼。質の良いぶどうの栽培に適した土地だと言える。
AVA認定は2001年。
リヴァー・ジャンクションのワインの特徴
この地で栽培されているブドウの90%がシャルドネ種。他にもカリフォルニア州主催のコンクールでは、ヴィオニエ、メルローといったぶどう品種で高得点を記録している。
また、カルベネ・ソーヴィニヨンなどのフランス原産の品種と、カリフォルニアの固有種であるジンファンデルやペティ・シラーが栽培されていて、フルーティでボディのしっかりしたワインへと姿を変えている。
いずれも品質が高く、お手頃な価格。コストパフォーマンスの高いワインとして知られている。
エピソード
1997年よりリヴァー・ジャンクションで唯一のワイナリー「マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ」を営むマクマニス一家が、この地のAVAを申請し認定された。
小さなAVAのワイナリーではあるが、オーナーのロン・マクマニス氏は2003年にワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、専門家や専門紙から高い評価を受けている。
「マクマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ」のワインは、日本でも2000円以下で販売されていることが多い。
リヴァー・ジャンクションの代表的なワイン
シャルドネ・リヴァー・ジャンクション
マクマニス・ファミリー ヴィオニエ