マウント・ヴィーダーの気候・風土
マウント・ヴィーダーは、アメリカ・カリフォルニア州ノース・コースト地域のワイン産地。AVAに認定されている。
アメリカでも有数の産地として知られるナパ・ヴァレーAVAのサブアペラシオン(小区画)で、ナパ市西側を南北に連なるマヤカマ山脈の最高峰ヴィーダー山付近の丘陵地にある。
ぶどう畑は急勾配の斜面に広がり、主に砂岩、頁岩、火山塵などを含む海成土壌からなる。
畑のほとんどは霧のかからない高い位置にあり、十分な日照を確保することができる。一方で、午後には冷たい海風が山を越えて流れ込み、夜は気温の下降が緩やかなため、平地よりも気温差が小さい。
ぶどうは濃く色付き、しっかりとしたタンニンや濃縮感のあるぶどうを栽培することができる。
マウント・ヴィーダーのワインの特徴
マウント・ヴィーダーで栽培されているぶどう品種は18品種以上におよぶが、機械収穫が困難でほとんどが手作業となるため収量が少ない。
生産されるワインはナパ・ヴァレー産ワインにおける年間生産量のうち、およそ1.3%とされる。
カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、ジンファンデル種を使用した、濃縮感があり果実味の強い赤ワインが有名。深いスパイス香とベリー系のアロマ、しっかりしたタンニンのパワフルな味わいを持つ。
他には、シャルドネ種、シラー種、ソーヴィニヨン・ブラン種、ヴィオニエ種などが栽培され、品質の優れたワインを生産している。
エピソード
マウント・ヴィーダーというアペラシオン(栽培地)の名称は、メソジスト派の牧師ピーター・ヴィーダーに由来している。
ドイツ系移民により土地が開拓され、ナパ・ヴァレーの中では早くからワインづくりが行われていた。商業ベースとしてのワイン生産は1900年に始まった。
マウント・ヴィーダーの代表的なワイン
マウント・ヴィーダー カベルネフラン ナパ・ヴァレー/マウント・ヴィーダー ワイナリー
マウント・ヴィーダー エレベーション/マウント・ヴィーダー ワイナリー
マウント・ヴィーダー シャルドネ/フォンタネラ ファミリー ワイナリー
マウント・ヴィーダー カベルネ・ソーヴィニヨン/フォンタネラ ファミリー ワイナリー
パラタス マウント・ヴィーダー カベルネ・ソーヴィニヨン/パラタス・ヴィンヤーズ
パラタス リザーブ マウント・ヴィーダー カベルネ・ソーヴィニヨン/パラタス・ヴィンヤーズ
マグナム マウント・ヴィーダー カベルネ・ソーヴィニヨン/パラタス・ヴィンヤーズ