レッドウッド・バレーの気候・風土
レッドウッド・バレーは、カリフォルニア州北部、メンドシーノ・カウンティ(郡)のワイン生産地。サンフランシスコの北150kmに位置する。メンドシーノ郡は、岩の突き出た山や森林が多い地域で、面積の60%が森林に覆われている。
カリフォルニアは地中海性気候で、日照時間が長く温暖で乾燥している。また、昼と夜の温度差が大きい。しかし、太平洋を流れる寒流の影響で、地域によって気候に大きな違いがある。
レッドウッド・バレーは丘陵地帯で標高が900mに達する場所もあるため、海からの影響が少ない。土壌は、堆積土壌が中心。
レッドウッド・バレーのワインの特徴
レッドウッド・バレーは、1996年に政府承認のぶどう栽培地域であるAVAに認定された。標高が高く乾燥しており、病気や害虫の被害が少ない。そのため、オーガニック栽培が盛んで、ぶどう栽培面積のおよそ25%が有機認証を受けている。
主な栽培品種は、シャルドネや、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール。低地では白品種、高台では黒品種を栽培している。
赤ワインは、酸味、渋味ともに穏やかで飲みやすい。また、甘味やぶどうの果実感を味わうことができる。白ワインも酸味が穏やかで飲みやすく、柑橘系の香りが豊か。
エピソード
北カリフォルニアでワインの生産地と言えば、ナマ・カウンティやソノマ・カウンティが有名だ。その陰に隠れてメンドシーノ・カウンティは、あまり知られていない。
しかし、ぶどう栽培は古くから盛んに行われていて、良質なワインを産出している。現在、メンドシーノ・カウンティには、10のAVAがある。
レッドウッド・バレーの代表的なワイン
レッドウッド・カベルネソーヴィニヨン/レッドウッド・ヴィンヤーズ
レッドウッド・シャルドネ/レッドウッド・ヴィンヤーズ
ロロニス・レッドウッド・バレー・ジンファンデル/ロロニス
フレイ・サンジョヴェーゼ/フレイヴィンヤード