ウィロー・クリークの気候・風土
ウィロー・クリークは、カリフォルニア州北部にある小規模なAVAだ。ハンボルト郡東部、オレゴン州との州境に位置する。北東にはトリニティ川が流れており、近くには同名の町がある。
土壌は頁岩や石灰岩。土壌の水はけがよいため、ぶどうは池中深くに根を張って水を捜し求める。
年間降水量は1300mm程度。ハンボルト郡の大部分は冷涼な気候だが、ウィロー・クリーク周辺の気候は地中海性気候(温暖夏季、ケッペン区分ではcsb)に属する。夏季の気温は35度以上にも達する。
しかし、冷涼な空気が谷を通って海から吹き込んでくるため、日較差が大きい。こうした土壌や気候が、ウィロー・クリークのぶどうに強い酸味と豊潤な味わいを与える。
栽培されるぶどうは白ぶどうではシャルドネ、黒ぶどうではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールなど。
ウィロー・クリークのワインの特徴
現状ではAVA内にワイナリーはなく、生産面積も4haほど。良質なぶどうをつくれるだけの土壌・気候は備えているが、土地特有のめぼしいワインは生産されていない。隣接するオレゴン州に、混醸のため輸出されるぶどうも多い。
なお、隣接するオレゴン州の生産地としては、ローグ・ヴァレーAVAが近い。
エピソード
混同されやすいが、同名のオーストラリアの生産地(ウィロークリーク)とは異なるので注意が必要だ。こちらはヴィクトリア州の生産地となる。
この地域は、未確認生物・ビッグフットが頻繁に出現すると言われていることでも有名だ。このため、市内には巨大なビッグフットの立像が置かれた建物もある。
また、毎年ビッグフット・フェスティバルというお祭りも開催され、パレードが行われる。本年で55回目の開催となる(2015年現在)。
ウィロー・クリークの代表的なワイン
(国内に輸入されているワインはないようです)