ロング・アイランドの気候・風土
ロング・アイランドは、アメリカ東海岸の北部に位置するロング・アイランドにあるワイン生産地。
ロング・アイランドは、ニューヨーク州に属し、大西洋に浮かぶ島。およそ2万1千年前の最終氷期に、ウィスコンシン氷河の影響を受けたモレーンと砂地によって形成された。
ニューヨーク州は大陸性気候で、夏は湿度が高く温暖だが冬は非常に寒く、寒暖の差が激しい。しかし、ロング・アイランドは、海風の影響で、冬でも温暖な海洋性気候となっている。激しい雷雨はあるものの、ハリケーンの被害はほとんどない。
ロング・アイランドのワインの特徴
ロング・アイランドは、ニューヨーク州に存在する4つのワイン生産地域の1つであり、州内に存在する8つの政府承認ぶどう栽培地域AVAの1つでもある。ロング・アイランドの中に、ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドAVAとザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドAVAがある。
ロング・アイランドの気候は、ボルドー地方と非常に似ているため、「ニューヨークのボルドー」と呼ばれている。冬も温暖で、ぶどうの育成期間が長く、熟成に時間がかかるヨーロッパ系の品種に適している。
このためメルロー種やカベルネ・ソーヴィニヨン種、シャルドネ種などが栽培されているが、中でもメルロー種の栽培に力を入れている。ワイナリーの数は少なく、規模も小さいが高品質なワインをつくり出しており、今後が期待されている。
どのワインも香り、味、余韻ともに上品。海に囲まれているため、ミネラルが豊富なワインとなっている。
エピソード
ロング・アイランドには、小規模で落ち着いているうえ、個性的な「ブティック・ワイナリー」と呼ばれるワイナリーが多く存在する。一般には出回らない稀少ワインが販売されるなどしている。
ロング・アイランドの代表的なワイン
ベデル・セラーズ メルロー ノースフォークオブロングアイランド/ベデル・セラーズ
エステート・セレクション・メルロー/レンツ
カベルネ・ソーヴィニョン/ポーマノック
メルロー/ポーマノック
シャルドネ/ウォルファー・エステート
メルロー/ウォルファー・エステート
ロゼ/ウォルファー・エステート