ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドの気候・風土
ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドは、ニューヨーク州ロング・アイランドにあるぶどう栽培地。ロング・アイランドは大西洋に浮かぶ島で、ニューヨーク州南東部に位置する。島東の先端部にあるペコニック湾はフォークのように分かれていて、湾南側をサウス・フォーク、北側をノース・フォークと呼ぶ。ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドは、名前の通りノース・フォークに位置する。
ニューヨーク州は、寒暖の差が激しい大陸性気候で、夏は湿度が高く温暖だが、冬は厳しい寒さに見舞われる。しかし、ロング・アイランドは、海風の影響で、緯度のわりに温暖なため、フランスのボルドー地方に似た海洋性気候といわれている。激しい雷雨にみまわれることもあるが、ハリケーンの被害は皆無に近い。
土壌は、砂壌土で砂と砂利が多く、泥や粘土が少ないために水はけが良い。
ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドのワインの特徴
ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドは、AVAと呼ばれる政府承認のぶどう栽培地域で、30以上のワイナリーがある。11月頃まで温暖な気候が続くため、ぶどうの育成期が長く、熟成の遅い品種に向いている。そのため、メルローやカルベネ・ゾーヴィニヨン、シャルドネなどのヨーロッパ伝統品種が多く栽培されている。余韻を楽しめる上品で高品質なワインがつくられている。
ロング・アイランドは「ニューヨークのボルドー」と呼ばれるほど、ボルドー地方と似たぶどう栽培に適した気候で、今後が楽しみな地域。
エピソード
ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドでつくられた赤ワインが、オバマ大統領の就任式昼食会で、バイソン牛のハックルベリーソースに合わせてサーブされた。
ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドの代表的なワイン
ベデル・セラーズ メルロー ノースフォークオブロングアイランド/ベデル・セラーズ
エステート・セレクション・メルロー/レンツ
カベルネ・ソーヴィニョン/ポーマノック
メルロー/ポーマノック