ゲノック・バレー

ゲノック・バレーワインの特徴とは

   

ゲノック・バレーの気候・風土

ゲノック・バレーは、カリフォルニア州レイク・カウンティ郡におけるワイン産地。AVAに認定されている。

州内最大の自然湖クリア湖から24kmほど南に離れ、ナパ・バレーのすぐ北隣に位置する。
岩山に囲まれた郡内で最も暑く乾燥した地区で、品質の優れたぶどうを栽培できる場所は限られている。AVAに認定されているエリアの中でも、ぶどうが栽培されているのはごく一部となる。

ぶどう畑は、標高およそ430mまでの比較的冷涼な場所につくられている。小石や砂利を多量に含む火山性土壌で、マグネシウムを豊富に含み水はけが良い。
昼夜の温度差は大きいが、畑のある特定の微気候を持つ地区ではより穏やかな気候となる。夜は冷涼で、ぶどうは味に富むことから、こくがありエレガントにまとまったワインを生産することができる。

ゲノック・バレーのワインの特徴

ゲノック・バレーAVAのワイナリーは、ラングトリー・エステートのみ。しかし、様々なぶどう品種を使用し濃厚なフルボディのワインを生み出している。

なかでも、プティ・シラー種、カベルネ・ソーヴィニョン種からつくられる赤ワインが有名だ。赤ワインには、他にメルロー種、ジンファンデル種、マルベック種などが使用される。

白ワインには、シャルドネ種、ソーヴィニョン・ブラン種、セミヨン種、ヴィオニエ種、マルサンヌ種などが使用されている。

エピソード

ゲノック・バレーにおけるぶどう栽培の歴史は古く、1880年代にイギリスの舞台女優リリー・ラングトリーが同地に農園を持ち栽培を始めたことが始まりとされている。

アメリカの禁酒法時代に入る1960年代後半には栽培が中断されるが、1970年代に再開された。その後1981年11月にAVA認定され、アメリカでも唯一、ただ1つのワイナリーでワインを生産するAVAとなった。

ゲノック・バレーの代表的なワイン

ラングトリー シラーポート ペティ サーペンタイン メドー ヴィンヤード/ラングトリー エステート
ラングトリー レート ハーヴェスト ヴィオニエ/ラングトリー エステート
ラングトリー カベルネソーヴィニヨン テフラ リッジ/ラングトリー エステート
ラングトリー ソーヴィニョン・ブラン リリー ヴィンヤード/ラングトリー エステート

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