ハイ・バレー

ハイ・バレーワインの特徴とは

   

ハイ・バレーの気候・風土

ハイ・バレーは、アメリカ・カリフォルニア州におけるワイン産地。AVAに認定されている。

ナパ市の北に位置する州内最大の自然湖クリア湖の北東岸に位置し、クリア湖周辺に広がる広大な栽培地レイク・カウンティAVAのサブアペラシオン(小区画)にあたる。

火山の山腹に囲まれた標高およそ500~900mの高地にある。栽培地域は谷床と丘陵地の二つに分かれ、それぞれ異なる特徴を持っている。
谷床の地区は、堆積土壌で水はけが良く、湖から絶えず吹く風で自然の換気作用がもたらされる。
丘陵地にある畑は、テフラ、砂利、砂質の火山性土壌で水はけが良い。

日中には強い日照を受けるが、夜には北から吹く冷涼になり、昼と夜の温度差が大きい。そのため、濃縮感としっかりとした酸やタンニンのあるぶどうが栽培される。

ハイ・バレーのワインの特徴

ハイ・バレーでは、レイク・カウンティAVAの中でも優良とされる畑がいくつかある。栽培されるぶどうはしっかりと酸を保ち、洗練されたワインが生産されている。

特にプティ・シラー種、シラー種、グルナッシュ種からつくられる、色の濃い柔らかな味わいの赤ワインがよく知られる。

他にも、ソーヴィニョン・ブラン種、ジンファンデル種、ピノ・ノワール種、カルベネ・フラン種、メルロー種、マルベック種、グルナッシュ種、テンプラリーニョ種など幅広いぶどう品種が使用されている。

エピソード

ハイ・バレーは、2005年にAVA認定された新しいアペラシオン(栽培地域)だが、ぶどう栽培の歴史は古い。19世紀後半にはぶどう栽培が行われ、重要な栽培地としてみなされていたといわれている。
20世紀前半におけるアメリカの禁酒法時代にはぶどう栽培が中断されたが、20世紀後半には同地のワインが再認識され、ワインづくりが再開された。

ハイ・バレーの代表的なワイン

ブラスフィールド ソービニオン・ブラン/ブラスフィールド・エステート・ワイナリー
ピノ・ノワール/ブラスフィールド・エステート・ワイナリー
テンプラリーニョ/ブラスフィールド・エステート・ワイナリー
ソーヴィニョン・ブラン/ブラスフィールド・エステート・ワイナリー
カベルネソーヴィニヨン ロゼ/ハイ・バレー ヴィンヤーズ
ソーヴィニョン・ブラン/ハイ・バレー ヴィンヤーズ
バルベラ/ハイ・バレー ヴィンヤーズ
ジンファンデル/ハイ・バレー ヴィンヤーズ

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