ソノマ・マウンテンの気候・風土
ソノマ・マウンテンは、カリフォルニア州北沿岸部に位置するソノマ・カウンティ(郡)にあるワイン生産地。
ソノマ・カウンティは、太平洋とナパ・カウンティに挟まれている非常に大きなカウンティ。山や谷が多く複雑な地形をしているため、地域によって気候が異なる。
その中で、ソノマ・マウンテンは、ソノマ山の山間にある小規模なぶどう栽培地。標高700m以上と高地にあるため、日差しに恵まれている。
ソノマ・マウンテンの土壌は、かつて海底であったことを示す白亜質と火山性土壌の影響を受けていることから、複雑であることが特徴。
ソノマ・マウンテンのワインの特徴
ソノマ・マウンテンは、1985年に政府承認のぶどう栽培地域であるAVAに認定された。
山間にあり複雑な地形から、ソノマ・マウンテンのなかでも非常に細かい気候の違いがある。そのため、小規模ながらカベルネ・ソーヴィニヨン種やジンファンデル種、シャルドネ種、ピノ・ノワール種、ソーヴィニヨン・ブラン種、セミヨン種など、多種多様なぶどうが栽培されている。
赤ワインは、ベリーの香りが豊かで、程よい酸と渋味が感じられる。また、フレッシュでミネラルを感じる口当たり。白ワインは、柑橘系の香りがあり、ミネラルを感じられる爽やかな味わい。
エピソード
ぶどう畑が広がるソノマ・マウンテンの中に、ビールをつくっているソノマ・マウンテン・ブルワリーが存在する。このブルワリーは、アメリカで人気の中級ワインをつくっているベンジガー・ファミリー・ワイナリーが経営している。
とても珍しい光景だが、ワイン・カントリーと呼ばれる地域は昔、ホップ・カントリーだったという。ピークの1940年代には、ホップの生産高は230万ドルに上った。しかし、50年代になると、ホップは冬の長雨による、かびの被害を受けた。その結果、農家はホップの代わりにぶどうを栽培し始め、ワイン・カントリーへと変貌を遂げたという。
ソノマ・マウンテンの代表的なワイン
キスラー シャルドネ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール/キスラー
キスラー シャルドネ ソノマ・マウンテン マックレア・ヴィンヤード/キスラー
キスラー ピノ・ノワール・キスラー・ヴィンヤード/キスラー
キスラー ピノ・ノワール・キュヴェ・エリザベス/キスラー
カウンターポイント カベルネソーヴィニヨン/ローレルグレン・ヴィンヤード
カベルネソーヴィニョン エステート/ローレルグレン・ヴィンヤード