アップルゲート・バレー

アップルゲート・バレーワインの特徴とは

   

アップルゲート・バレーの気候・風土

アメリカ・オレゴン地方のアップルゲート・バレー近くには、スキュー山脈、そしてイリノイ、ベア・クリーク、アップルゲートと3つの川が流れている。
川によって土壌環境が大きく異なり、東部は温暖で乾燥帯、西部は寒冷で多湿と、気候の差が激しい。そのため、オレゴン地方で栽培されるぶどうは、同地区内であっても種類が豊富に分かれているという特異な性質を持つ。

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Applegate” by Mdvaden (talk) (Uploads) – Own work. Licensed under Public Domain via Wikipedia.

栽培されるぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン種やジンファンデル種、シラー種やメルロー種などが中心となる。

なお、アップルゲート・バレーはローグ・リヴァー・バレーから独立した栽培地域で、ボルドーの気候とよく似ているため、独立後も安定したワイン作りが継続されている。

アップルゲート・バレーのワインの特徴

日射量の多い温暖な気候で育ったぶどうは糖度が高いことから、ワイン自体もほんのりと甘口な仕上がりとなる。甘すぎずスッキリとした口当たりで全体的にまとまっているため、食事とともに飲むだけでなく、ワインのみを味わう楽しみもある。

赤、白ともに比較的薄めの色。赤ワインは果実の円熟した旨味を味わうことができ、ほんの少しスパイス香を感じる。白ワインは適度な味を伴っているため、上質・上品なワインと評されることもある。

schmidt wine

エピソード

アップルゲート・バレーは田園が広がる地域だが、過去にはゴールドラッシュの開拓拠点として利用されていた。
ワインづくりに関しては「オレゴンの多様な気候はぶどう栽培にそぐわない」とされていた。しかし、後に土地の気候を活かしたぶどう作りに成功。
ブルゴーニュの誇り」と称されるワイナリーを持つジョゼフ・ドルーアンも畑を持つほどにまで成長した。

Cowhorn Syrah

アップルゲート・バレーの代表的なワイン

カウホーン シラー 58 アップルゲート・ヴァレー
ビクセン アップルゲートバレー
デヴィットワイナリーメルローアップルゲートバレー
デヴィットワイナリーシラーズアップルゲートバレー
デヴィットワイナリーヴィオニエアップルゲートバレー
スパイラル36アップルゲートバレー
トロンヴィンヤードインソムニアポート アップルゲートバレー
トロンヴィンヤードファウンデーション72ヴェルメンティーノアップルゲートバレー
エイ・トゥー・ゼット・リースリング S14

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