マクミンビル(マクミンヴィル)の気候・風土
マクミンビル(マクミンヴィル)は、アメリカ・オレゴン州ポートランドから南西に65kmほど行ったところにある人口3万人の都市の西側に広がるぶどう栽培地域。マクミンビルからシェリダンまで広がり、ぶどう園の総面積は2.1平方km。14のワイナリーがある。
マクミンビルは位置的にちょうど雨陰になっているため、東側や南側のぶどう畑では年間降水量が約838mmと少なく、ぶどう栽培に最適の地理条件。また、ふもとの小丘や海岸山脈によって春や秋に吹く冷風から守られている。南側のぶどう畑では、夏にヴァン・ドゥザー・コリドーより吹く乾燥した風によって、湿気やカビから守られている。
土地は、隆起した海洋性堆積ローム質土壌と沈泥質土壌、さらに沖積質土壌がその上に重なっている。海岸山脈の小丘は標高60m~300mの高さで、東から東南向きの斜面にぶどう畑が広がっている。
マクミンビル(マクミンヴィル)のワインの特徴
マクミンビルは海洋性玄武岩の母岩が600mの厚さになっているため、特徴的な地下水によりワインに独特な個性とフレーバーがある。また、海底堆積土壌は灰色で排水性がとても良く、色づきが良い高品質のぶどうを栽培できる。
マクミンビルのワインは、しっかりとしたタンニンを含み、熟成することで上品な味わいになる。PHの低さと高い酸度は長期熟成向きだ。
ダークフルーツの風味やフルーティな甘味など、それぞれのワイナリーによって個性的なワインが醸造されている。この地域ではピノ・ノワール、ピノ・グリ、ピノ・ブランなど、冷涼地域で栽培される品種がメイン。
エピソード
マクミンビルでは世界で有名な国際ピノ・ノワール祭(IPNC)が毎年7月の3日間に開催される。1985年に非公式でワイン愛好家やワインメーカー、小売業者やレストラン経営者などがオレゴンの中心地に集まり、プレミアムイベントを開催したのがIPNCの始まりだ。
イベントの規模も徐々に大きくなり、毎年開催されるようになっていった。28年間でピノ・ノワールをはじめ、IPNCは世界規模で知られるようになり、ワインやノースウエスト料理を愛する人々が、さまざまな談義に花を咲かせる特別な3日間を満喫している。
マクミンビル(マクミンヴィル)の代表的なワイン
ピノ・ブラン /ノーブル・ピッグ
ピノ・ノアール /ノーブル・ピッグ
ピノ・グリ /ノーブル・ピッグ
ドライ・リースリング/クオーレ・デ・テール
ローズ・ラスティーク /クオーレ・デ・テール
エステイト ピノ・ノアール /クオーレ・デ・テール