カリフォルニア・シェナンドー・バレー

カリフォルニア・シェナンドー・バレーワインの特徴とは

   

カリフォルニア・シェナンドー・バレーの気候・風土

カリフォルニア・シェナンドー・バレーは、アマドール郡にあるワインづくりが盛んな地域。シェラ・ネバダ山脈の麓、丘陵部に位置している。

東側には同じくシェラ・フットヒルズのAVAであるフィドル・タウンが広がるが、丘で区切られている。

ぶどう園があるエリアの標高は425m程度。この地域にしては低く、シェラ・ネバダ山脈から吹き降ろす冷たい風の影響を受けにくい。シェラ・フットヒルズのAVAの中では、最も暑くて乾燥したエリアだと言える。

土壌は真砂土や砂壌土で水はけがよく、肥沃な土地だ。

カリフォルニア・シェナンドー・バレーのワインの特徴

ジンファンデル種の栽培で有名だが、サンジョヴェーゼ種やバルベーラ種などのイタリア原産種も栽培されている。高い糖度のぶどうができるため、アルコール度数の高いワインも多い。

ベリー系、スパイス、ハーブなどのアロマや風味を味わえる複雑な味わい。古いぶどうの樹からつくられたワインは、色調は黒く、その味わいは複雑さを増す。

土壌や気候の違いが味にも表れ、他のシェラ・フットヒルズのワインはキレのある味が特徴だが、カリフォルニア・シェナンドー・バレーのワインは比較的控えめな酸味となっている。

エピソード

カリフォルニア・シェナンドー・バレーのワイン産業は、シェラ・フットヒルズのほかの地方と同じく、1850年代のゴールドラッシュとともに発展。1900年代に入ったころには、カリフォルニア州でも主要なワインの生産地だったが、禁酒法の施行とともに衰退していった。

ジンファンデル種の栽培を開始した最古のぶどう園が、この地にあるグランペールだと言われている。1869年にはこのブドウ園が存在していたことを記す文献上の記録があるという。グランペールには、この時代に植えられた木が現存しているそうだ。

ちなみに商標登録上の理由で、グランペールで栽培されたブドウを使っていても、ラベルに記載はできないとのこと。

カリフォルニア・シェナンドー・バレーの代表的なワイン

C.G.ディ・アーリ、サザン・エクスポージャー
Z52・オールドヴァイン・ジンファンデル・アグネス・ヴィンヤー
サザン・エクスポージャー

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