ラトルスネイク・ヒルズの気候・風土
ラトルスネイク・ヒルズは、ワシントン州、ヤキマ・バレーにあるAVA。2006年にAVAに認定された。ヤキマ・バレーAVAのサブゾーンAVAとなり、一部地域はこのAVAと重複している。すぐ南にはスナイプス・マウンテンAVAが隣接している。
地理的には、ワシントン州を縦断するカスケード山脈の東側に位置する。山脈の雨隠効果により降雨量が少なく、乾燥した地域となる。
土壌は粘土、シルトなどを含むローム層。有史以前の洪水が運んできた堆積土のほか、1980年に噴火したセントヘレンズ山の火山灰による影響もある。
ぶどう畑の標高は260mから940mの山腹、丘陵地。ぶどうを冬の寒さや春秋の霜害から守るため、風通しの良いところにつくられている。栽培量は600haほど。17のワイナリー、29のヴィンヤード(ぶどう栽培業者)がある。
ラトルスネイク・ヒルズのワインの特徴
主にカベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、シラー種、レンベルガー種などによる赤ワインがつくられる。
白ワインはリースリング種による。乾燥した地域特有の、凝縮した味わいを持つワインとなる。
ワイナリーは、州間高速道路82号線から北の地域に多い。醸造所見学やテイスティングが楽しめるワイナリーツアーも行われている。また通年イベントとして、毎年2月にはワイン・アンド・チョコレート、春先にはテイスティング・バレルが行われる。
エピソード
ラトルスネイク・ヒルズでは、1968年に初めてぶどうの植樹が行われ、カベルネ種とリースリング種が最初に植えられた。植樹を行ったのは、シャトー・サンミッシェル。現在まで続く、コロンビア・ヴァレーAVAの有力ワイナリーとして知られている。
ラトルスネイク・ヒルズの代表的なワイン
トゥー・マウンテン・ワイナリー リースリング
トゥー・マウンテン・ワイナリー レンベルガー