アデレード・プレインズの気候・風土
アデレード・プレインズは南オーストラリアのマウント・ロフティ山麓にあり、州都アデレードの北部にある。西側はセイント・ヴィンセント湾に面し、北東には銘醸地バロッサ・バレーを望む。
非常に暑い気候で、ニュー・サウス・ウェールズのハンター・バレーよりも気温が高い。湾からの海風により多少穏やかにはなるが、降雨量は少ないために灌漑設備が必要。一方、ぶどうは十分な日光を浴び成熟しやすい。
アデレード・プレインズのワインの特徴
かつてはバロッサ・バレーやマクラーレン・ヴェールの有名ワイナリーにぶどうを提供するのがメインであったが、現在ではこのGI(地理的呼称)の中でも実力のあるプロデューサーが高品質なワインをつくるようになった。
温暖な気候を生かし、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが栽培される。中でもシラーズは全生産量の6割を超す。
白ぶどうは気候によく合うコロンバールの他、シャルドネも栽培される。
エピソード
アデレード・プレインズの気候が暑いのは、海抜わずか20mという低地であるからだ。海沿いであるにもかかわらず暑いこの地は、どちらかというと内陸部と似た栽培条件を持つ。
灌漑設備が必要になるが、灌漑によりきちんと用水が確保されていれば、カビや病害とは無縁で、健康的なぶどうが育つ。
アデレード・プレインズの代表的なワイン
・ロウ・パワー・シラーズ/オールド・プレインズ
・ヘリテイジ・リリース・シラーズ/ウルフブラス
・シラーズ/レッドアース
・オーガニック・メルロ/ピュア・ヴィジョン