バロッサ・バレーの気候・風土
バロッサ・バレーは南オーストラリア州の中でも、最も重要なワイン産地。ここはオーストラリアのワイン史の中で最も古い産地のひとつであり、同時に銘醸地としても知られている。
同じバロッサ地区の中でも、エデン・バレーでは冷涼地向けのぶどうが栽培されるが、バロッサ・バレーでは暖かな気候向けのシラーズが多く作られる。
谷底は温暖で、丘陵地は冷涼な気候だ。日照時間は長く、降雨量は少ない。
丘や谷が交差するバロッサ・バレーでは、ぶどう畑がさまざまな位置・傾斜・方角にある。全般的に粘土質のロームや砂質土が多く、その色は灰色・茶色・赤色などだ。
バロッサ・バレーのワインの特徴
歴史の古いバロッサ・バレーのワインは、大きく分けるとフルボディの赤、酒精強化ワイン、芳醇な白に分けられる。
圧倒的に生産量が多いぶどう品種はシラーズで、最高級クラスのワインがつくられる。黒果実の風味、ソフトなタンニンとなめらかで濃厚なまろやかさが特徴で、長期熟成にも耐えられる。
その他、カベルネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュ、ムールヴェードル、リースリング、セミヨン、シャルドネなどが栽培されている。
エピソード
バロッサ・バレーの歴史は1842年までさかのぼることができる。それだけに、世界でも最古の部類に入る貴重な古樹が残っている。
現在では150を超えるワイナリーがあるが、歴史を有するワイナリーも多い。中には6代にわたりワイン醸造に関わるファミリーもいる。
バロッサ・バレーの代表的なワイン
・RWT シラーズ/ペンフォルズ
・エイレス・シラーズ/トゥー・ハンズ・ワインズ
・ベラズ・ガーデン・シラーズ/トゥー・ハンズ・ワインズ
・コマンド・シングル・ヴィンヤード・シラーズ/エルダートン
・シラーズ/ロックフォード・バスケット・プレス