クナワラの気候・風土
クナワラは、南オーストラリア州に位置するワイン産地。海岸線に程近いこの地域は海洋性気候の影響を受け、夏も穏やかな気候だ。
独特の赤褐色の土壌は、破砕性の硬質の埴壌土もしくは石灰岩の上に破砕性の石灰岩質ロームが被さったもの。この赤褐色は、土の中で酸化鉄が生成されたことによるもので、栄養分を包有しつつ水はけが良い。
クナワラのワインの特徴
クナワラは、良質のカベルネ・ソーヴィニヨンの一大産地として有名だ。黒果実や赤果実の芳醇な風味に濃厚な果実味、しっかりとした骨格の素晴らしいワインが出来上がる。その質はオーストラリア国内で最上級と言われるほどだ。
以前はシラーズも有名だったが、現在はカベルネ・ソーヴィニヨンの名声が上がるにつれて、影をひそめるようになった。
他に、良質の土壌を生かしたシャルドネとリースリングが栽培されている。
エピソード
前述のように海洋性気候のクナワラであるが、雲の多いすっきりとしない空が特徴だ。この雲により穏やかな気温が保たれるため、ぶどうが刺激を受けずにゆったりと成熟していく。
しかし、春に霜が発生することがあり、時折ぶどうの栽培に大きな被害を与える。
クナワラの代表的なワイン
・ブラック・ラベル・カベルネ・ソーヴィニヨン/ウィンズ・クナワラ・エステート
・カベルネ・ソーヴィニヨン/セイント・ヒューゴ
・ビン・128 シラーズ/ペンフォルズ
・ビン・169 カベルネ・ソーヴィニヨン/ペンフォルズ