パース・ヒルズの気候・風土
パース・ヒルズは西オーストラリア州の州都パースから内陸に入ったところに、南北に広がるワイン産地だ。
この地では100年以上もの間ぶどう栽培が行われてきたが、商業的に大きく広がることはなかった。現在操業しているワイナリーは10軒ほどだが、どれも小さい規模のつくり手だ。
標高によって、また谷間を流れる空気によってコンディションは変わる。丘の大陸側は大陸性気候により乾燥し、海側は海洋性気候の影響を受け穏やかな気候だ。
パース・ヒルズのワインの特徴
比較的ドライで暑いエリアではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、多少涼しい気候のエリアでは、品質の良いシャルドネやセミヨンが栽培されている。
概ねテーブルワインとしての消費が多い。
エピソード
州都パースの周りには、車やバスで回れる見所がたくさんあり、奇岩群や砂丘なども楽しめる。
この産地もパースから22kmほどと近く、日帰りで十分に見て回ることができるため、観光客も多い。また、近くにある大きなダムにより、ぶどう栽培に必要な灌漑用水を確保している。
パース・ヒルズの代表的なワイン
・カベルネ・ソーヴィニヨン/マイアッツフィールド・ヴィンヤード
・シャルドネ/マイアッツフィールド・ヴィンヤード
・シラーズ/ミルブルック・ワイナリー・エステート
・シラーズ/ロックスゲート・ワイナリー