ラドワ・セリニワインの気候・風土
ブルゴーニュ地方の主なワイン産地「コート・ドールの26村」の一角を占める。「ブルゴーニュワインの首都」とも言われる街・ボーヌの北にコルトンの丘があり、その南側にアロース・コルトン村、西側にペルナン・ヴェルジュレス村、そして東側にラドワ・セリニ村がある。
コルトンの丘と言えば有名なワインの産地として知られているが、ラドワ・セリニの知名度は意外と低い。その理由は、この土地のワイン生産者たちが「ラドワ・セリニ」の名ではなく、既に知名度の高い「アロース・コルトン」「ペルナン・ヴェルジュレス」の名で長年市場に出していたからだ。そのため、非常に質の高いワインであるにもかかわらず、値段がそこまで高くないことが多い。掘り出し物のワイン産地として、近年注目を集めている。
コルトンの丘の土壌は石灰土を多く含み、健康なブドウが育ちやすい。有機栽培が一般的で、土壌の中の微生物が土に栄養を与えている。特級畑の「コルトン」「コルトン・シャルルマーニュ」が有名。
??Domaine Perrin vineyard Ladoix-Serrigny?? par Jeff Marquis ? originally posted to Flickr as Wine Country. Sous licence CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.
ラドワ・セリニのワインの特徴
英国王室御用達の白ワイン「コルトン・シャルルマーニュ」の産地として有名なコルトンの丘だが、その中でもラドワ・セリニでは東南東向きの斜面に段々畑が広がり、降り注ぐ日光と温暖な気候から、果実味が強く深みのある味わいのワインができる。
あまりタンニンが強過ぎず、比較的若い時期から楽しめ、かつ寿命の長いワインが多い。
エピソード
特級畑コルトン・シャルルマーニュは、8世紀から9世紀にかけてのフランク王国のカール大帝(フランス語名:シャルルマーニュ)がかつて保有していた畑。フランク王国はカール大帝の時代に領地を大幅に拡大し、現在のフランス・ドイツ・イタリアにまたがる巨大な王国となった。また、内政も安定して文化の発展に貢献したことなどから、フランスではカール大帝と言えば偉大な王として認識されている。
ラドワ・セリニの代表的なワイン
・ドメーヌ・ヴァンサン・ソヴェストル・ラドワ
・ドメーヌ・プリューレ・ロック ラドワ・ル・クル
・ラドワ・ル・クル・ルージュ
・ドメーヌ・ロベール・ジブール・ラドワ10
・ラドワ レ ミコード モノポール ・ ドメーヌ カピタン ガニェロ
・コルトン シャルルマーニュ ・ ドメーヌ カピタン ガニェロ
・ラドワ・ ルージュ・ル・クルー