シルーブル

シルーブルワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、ボージョレー地区の赤ワインの村名AOCであるクリュ・ボージョレーのひとつ。クリュ・ボージョレーの中で最も高い標高にあり、個性的な爽やかさのある軽めのワインが造られる。1936年にAOC認定された。

Route du Beaujolais

ボージョレー地区はブルゴーニュ地方の最南に位置するが、そのなかで最良の10の地区に認められたクリュ・ボージョレーはボージョレー地区の北部に集中して位置している。そのちょうど真ん中に位置するこのAOCは、クリュ・ボージョレーのなかで最も標高が高く、250~450メートル程に位置する。畑はAOCフルーリとAOCモルゴンに挟まれた西側の奥の山側にあり、見晴らしが素晴らしく遠くモンブランまで望むことができる。ブドウ耕作面積は約380ヘクタールで、生産量は少ない。

6x 2005 Chiroubles, Clos Les Farges

ボージョレー・ワインはガメ種100%で造られることで知られ、このAOCも同様である。
AOCシルーブルのワインは繊細な香りが特徴的で、スミレの香りと例えられることが多い。標高の高いところで造られているためか、クリュ・ボージョレーのなかでは最も軽やかな味わいのワインが造られている。赤い果実の柔らかな味わいが女性的で、濃厚さや堅固さは弱いものの、若飲みのすっきりとした繊細なワインは「ボージョレーのシンデレラ」と例えられることもある。
長期熟成には向かず、寿命は短く、収穫の翌年か翌々年に飲むのが最適とされている。

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