サン・タムール

サン・タムールワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、ボージョレー地区の赤ワインの村名AOCでクリュ・ボージョレーのひとつ。
クリュ・ボージョレーのなかで最北に位置し、この地で造られる白ワインは北に接するマコネ地区のサン・ヴェランを名乗る。

Pieds de vignes ? Saint-Amour

ボージョレー地区はブルゴーニュ地方の最南に位置するが、そのなかで最良の10の地区に認められたクリュ・ボージョレーはボージョレー地区の北部に集中して位置している。
このAOCは名前の由来となっているサン・タムール・ベルヴュ村単独で成る地区で、畑は標高250~470メートルで、土壌は花崗岩質に粘土珪土質が混ざっており、小石が多い。ブドウ耕作面積は約310ヘクタールで1946年にAOC認定を受けた。このAOCの中でも特に自然条件に恵まれた12のクリマ(区画)は、サン・タムールの後にクリマ名を併記することが許可されている。

Saint Amour Beaujolais Les Cru des Amoureux

ボージョレー・ワインはガメ種100%で造られることで知られ、このAOCも同様である。
AOCサン・タムールのワインは色調が鮮明かつ華やかなルビー色で、口当たりは警戒でフルーティ、飲み頃になるのに4~5年の歳月を要するものが多い。香りはアメリカンチェリーや桃などのよく熟した果実香で、黒糖のような甘く苦い風味がかすかにまじりあう。フレッシュな果実味が特徴とされるガメ種のワインの中でも、最も優しく繊細な味わいのワインといわれている。

サン・タムールの名前の由来は、ローマ時代の勇士の名前によるが、フランス語で「聖なる愛」を意味することから、バレンタインギフトに選ばれるなど日本での人気も高まっている。1946年にAOC認定を受けた。

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