モンターニュ・ド・ランスの気候・風土
モンターニュ・ド・ランスは、フランス・シャンパーニュ地方にある有名なワイン生産地の1つ。
シャンパーニュ地方は全体的になだらかな丘陵地帯。ぶどうづくりに大変適した土地であるとされ、この地以外で生産されたスパークリングワインのみ「シャンパン」と呼称することが許されている。
シャンパーニュ地方の中でも、モンターニュ・ド・ランスは「ランスの山」という訳からも分かるとおり、山がちな土地。ただし標高はそれほど高くなく、300mほどの低山だ。ぶどう畑はその裾野を取り囲むように設けられ、ぶどう栽培に適した地形になっている。
またモンターニュ・ド・ランスは土壌に関しても恵まれ、主にピノ・ノワールの栽培が盛んだ。
モンターニュ・ド・ランスのワインの特徴
モンターニュ・ド・ランスのワインは、黒ぶどうであるピノ・ノワールを用いて生産される。
同じモンターニュ・ド・ランスで生産されたワインであっても、丘陵の北側で栽培されたか、南側で栽培されたかによって、味が異なる。北側で育てられたピノ・ノワールでつくられたワインは、日照時間の関係から酸が強く、洗練された繊細さを醸し出すという。
一方、モンターニュ・ド・ランスの南側で生産されたワインは、フルボディな味わいが強みだ。まろやかでありながら、芳醇さを感じさせる一品であるとされている。
エピソード
ぶどうの生産量が大変多く、シャンパーニュ地方におけるぶどうのなんと8割も、この地で生産されているという。
また、モンターニュ・ド・ランスにあるアイ村は、中世初期よりワインの名産地であったといわれており、大変長い歴史を持つ。
モンターニュ・ド・ランスの代表的なワイン
マム・コルドン・ルージュ
マム・ロゼ
カナール・デュ・シェーヌ グラン・キュヴェ ロゼ
ブリュット・ミレジム グラン・グリュ
ニコラフィアット ホワイトラベル
パイパーエドシック ロゼ・ソヴァージュ
パイパーエドシック エッセンシエルキュヴェ ブリュット