シャトー・グリエの気候・風土
シャトー・グリエはローヌ地方北部にあるワインの産地。ローヌ川沿いにブドウ畑が広がっている。リヨンから南に少し行ったあたりの土地だ。
シャトー・グリエでは、同名のシャトー・グリエという生産者が単独でヴィオニエ種を栽培している。
シャトー・グリエの特徴は、周囲をぐるりと別の産地に囲まれているということ。コンドリューの畑が周囲に広がり、広大な土地の中で限られた一画だけがシャトー・グリエとしてワインを栽培できる。世界的に見ても、稀な生産地だ。
栽培面積こそ狭いが、畑は急斜面に広がっていることから日当たりは良好。しかし、車両の進入はできないほど険しい道が続いているため、機械での作業はできない。そのため現在でも、手作業でブドウを育てている。
シャトー・グリエのワインの特徴
シャトー・グリエのワインは、ヴィオニエ種から単独で造られる。フランス4大白ワインにも数えられる辛口タイプ。世界的にも希少価値が高いことから手に入れることが難しいとされている。
シャトー・グリエ周辺に畑を持つコンドリューで栽培されるヴィオニエも非常に人気が高く高値で取引されるワインではあるが、シャトー・グリエはこれをはるかに上回るクオリティーを備えている。
エピソード
シャトー・グリエのワインは、ルイ13世の時代にロシアなどで親しまれたことで知られている。
畑の名称、ワイン名共に生産者名と同じなのは、世界的に見てもシャトー・グリエだけだ。
生産数も限られていることからソムリエも嗜んだことのないほど希少価値が高いワインとして知られ、謎が多いワインでもある。
急斜面に畑が位置していることから強い太陽光を浴びる気候条件となっており、それに由来して「焼け焦げた城(シャトー・グリエ)」という名前が付けられるようになった。
シャトー・グリエの代表的なワイン
シャトー・グリエ ネイレ・ガシェ
シャトー・グリエ 白