サン・ペレイの気候・風土
サン・ペレイはヴァランセの西側、コルナスの南に位置するワインの産地だ。その敷地面積はわずか80 ha。ローヌ川の外れでひっそりとぶどうを栽培している。
栽培されている品種は、ルーサンヌとマルサンヌ。作られるワインは、白のみだ。
サン・ペレイのワインの特徴
サン・ペレイでは生産者が4人いる。全てのぶどうが白ワインに使われるわけではなく、スパークリングワインの生産にも使用されている。
サン・ペレイの白ワインはとてもフレッシュで果実の香りが口いっぱいに広がる。エルミタージュ、サンジョセフほどのエレガントな口当たりにはやや欠けるものがあるが、サン・ペレイの伝統的な技術から生まれる白ワインは、独特の風味とボディを感じさせてくれる。
また、サン・ペレイで生産されるワインのうち、約3割はスパークリングワイン。ワインよりも軽めに飲めてシャンパンよりも重くならない、という理由から高い評価を得ている。
スパークリングワインもあっさりとライトで飲みやすいが、後からフルーティーな甘さと酸味を味わえる口当たりのいい仕上がりとなっている。パーティーやお祝いの席ではもちろん、和洋中に合わせられるオールマイティーなワインだ。
エピソード
サン・ペレイでは、大岡弘武氏という日本人醸造家がワイン醸造に従事している。
フランスの農業は閉鎖的であるために「外国人が農業で起業することは難しい」とされてきたが、現在では日本人の作り手も歓迎される風潮へと変化している。
その日本人醸造家がサン・ペレイに魅了されたのは20歳のころ。酒屋の店主に1本のワインを紹介されたことがきっかけだったという。
現在はサン・ペレイにワイナリーを所有し、彼の作る「ル・カノン」というワインが評判となっている。
サン・ペレイの代表的なワイン
サン・ペレイ ティエール
サン・ペレイ ティエール サン・ペレイ ブリュット
サン・ペレイ ヴィエイユ・ヴィーニュ
サン・ペレイ ル・カノン