グリニャン・レ・ザテマールの気候・風土
グリニャン・レ・ザテマールは、フランス南西部のローヌ川東にあるワインの産地。夏は暑く、冬は厳しい寒さが続く気候の土地だ。
以前はAOCよりも格下のVDQSだったが、1973年にAOCへ昇格。それ以降は「コート・デュ・トリカスタン」という名称を使ったが、2010年に「グリニャン・レ・ザテマール」に改称した。
??FR-26-La Roche St-Secret B?conne v?g?tation?? par I, F5ZV. Sous licence CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
名称変更した理由は、2008年に起きたトリカスタン原発事故により風評被害を受けたため、悪いイメージを払拭するためだったと言われている。
グリニャン・レ・ザテマールには21の村が含まれ、ぶどう畑の広さは2576haになる。
この土地は昔、ブドウネ(ぶどう根)アブラムシ(フィロキセラ)の被害を受け、一時はブドウ畑が壊滅に追いやられた。だが1950年に復活を遂げている。
ワインの種類としては、赤・白・ロゼを手掛け、全体の85%を赤ワインが占めている。主な品種はシラー、グルナッシュ。それ以外にも9つの品種を栽培している。
グリニャン・レ・ザテマールのワインの特徴
全体の85%を占める赤ワインは、シラー、グルナッシュが主に使われるが、複数の品種をブレンドして造ることが多い。
シラーが多く使われて生産された赤ワインは、ライトボディでクセも少ない。ワイン初心者でも気軽に楽しめるワインという評価を受けている。ジャムのような甘い香りと爽やかな後口が印象的なワインだ。
白ワインはグルナッシュ、クレレットのブレンドで造られる。控えめな甘さとすっきりとした口当たりが特徴だ。
ロゼワインは赤ワイン同様、シラー、グルナッシュ主体で造られる。こちらもフレッシュな香りを楽しめる。
カジュアルワインとして幅広く流通しているので、敷居も低く手頃な価格で購入が可能。
エピソード
グリニャン・レ・ザテマールは、ワインの他にも黒トリュフの名産地として知られ、フランス国内の黒トリュフ生産量の80%を誇るほどだ。
“Bouteille Grignan les Ad?mar” by V?ronique PAGNIER – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
グリニャン・レ・ザテマールの代表的なワイン
グリニャン レ・ザデマール ラ シボワーズ
グリニャン レ・ザデマール シャトー・ビザール