シャトー・シャロンの気候・風土
シャトー・シャロンは、アルボワから南に25~30kmほど行った場所にあるアルプスのふもとに位置するエリア。5つの村にまたがっているワイン産地だ。
山間部のため、夏も冷涼。天空の城と呼ばれるほど標高も高い。土壌はジュラ紀のアンモナイトが混ざった泥灰土や粘土質が中心。急斜面を利用し、48haの土地でブドウが栽培されている。
ジュラ地方固有種であるサヴァニャン種を使ったヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)のみを生産し、1936年からAOCを取得している。サヴァニャン種の出来によっては、ワインの製造が行われないこともある。そんなポリシーがあるため、1974年、1980年、1984年、2001年などの年のヴィンテージは存在していない。
こだわりを持って作られるワインは、世界5大白ワインにも挙げられている。
シャトー・シャロンのワインの特徴
シャトー・シャロンでAOC認可を得ているのは、地元固有種であるサヴァニャン種を使用したヴァン・ジョーヌのみ。十分に円熟させた後に収穫するため、収穫時期は遅い。
低温で空気に触れさせてゆっくりと酸化させながら、継ぎ足すことなく6年間熟成させる。その間に3分の1程度まで量は減り、色味は濃い黄色へと姿を変え、特徴的なアロマやフレーバーを生み出す。軽いタンニンを感じるその風味はとても繊細で、「カレー」や「ナッツ」にも例えられている。
エピソード
かつてこの地には、シャロンという修道院があった。地元固有種であるサヴァニャン種を持ち込んだのは、この修道院の尼僧だと言われている。
もともとはハンガリーに生息していたブドウ品種を、この地で改良して現在のサヴァニャン種となった。もちろんこの修道院の名前が、地名の由来になっている。
シャトー・シャロンの代表的なワイン
シャトー・シャロン ヴァン・ジョーヌ ドメーヌ ジャン・リュック・ムイヤール
シャトー・シャロン ヴァン・ジョーヌ ドメーヌ ジャン・マクル
シャトー・シャロン ヴァン・ジョーヌ ドメーヌ ベルテ・ボンデ
カーヴ ジャン ブルディ
マクヴァン デュ ジュラ ドメーヌ マクル