モーリー

モーリーワインの特徴とは

   

モーリーの気候・風土

モーリーは、フランス南部のワイン産地。ルーション(ラングドック・ルーション)地方北部にあり、ラングドックとルーションの境に位置している。

スペインとの国境から程近いルーションの首都ペルピニャンより北西30kmほどのところにあり、北にコルビエール山塊、南にピレネー山脈が広がる。

Vignoble de Maury

ぶどう畑は、ピレネー山脈に続く丘陵地帯に分布し、谷筋にあたる平地から山に向かう斜面にかけて広がっている。

気候は夏に暑く乾燥し、冬は暖かい地中海性気候。土壌はシスト質になる。日照の良さに加え、年間を通して風の強い気候条件。ミネラルを豊富に含みながら水はけにも優れた土壌を備えたテロワールは、ワインに使われるぶどうの主要品種であるグルナッシュの栽培に適している。

モーリーのワインの特徴

モーリーでは、赤と白の天然甘口ワインと、辛口の赤ワインがつくられる。

赤ワインには、グルナッシュ・ノワールが単独で用いられるか、もしくはマカブーなどの品種がブレンドされる。

Maury Vin doux natural.JPG
Maury Vin doux natural” by Agne27Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

長期の熟成により品質が上がり、若い年代では明るく果実感が強いが、時間が経過すると琥珀色に変化して香ばしさが現れる。また、ぶどう本来の甘さと、コクのあるまろやかな味わいが感じられるようになる。

グルナッシュ・ノワール単独の赤ワインは、チョコレートとの相性が良いが、その他にもデザートワインとしてスイーツとワインのマリアージュを楽しむことができる。

白ワインは、グルナッシュ・グリを中心に、マカブーなどの品種がブレンドされている。フルーツのデザートなどと合わせておいしく飲むことができる。

Bottling for Vella Frontera

エピソード

モーリーは、フランスでも最古の歴史あるワイン産地で、1936年にAOCに認定された。当初は、水代わりに飲める日常消費用のワインをつくっていたが、現在では、テロワールを生かした品種であるグルナッシュを栽培し、そこからワインを醸造することにより、個性豊かな優れたワインが多く生まれるようになってきた。

また、もともと認定されていた天然甘口ワインに加え、グルナッシュを中心とした辛口の赤ワインも2011年からAOCとして認められるようになった。

モーリーの代表的なワイン

モーリー/マス・アミエル
モーリー ブラン/マス・アミエル
モーリー・ショコラ・デザート(ミニ・モーリー)/マス・アミエル
モーリー/バシュレ
モーリー/サンペール
アルコーヴ/クロ・デ・ヴァン・ダムール

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