ぺシャルマンの気候・風土
ペシャルマンはドルドーニュ川に面し、ぶどう南向きの斜面に作られた畑が半円形に広がっている。4つの村によって構成されるワイン産地。日当たり良好で温暖な気候の土地だ。ペルシャマンには「魅力的な丘」という意味がある。
ペシャルマンはベルジュラック地方の中でも、最も歴史あるワインの産地で、このあたりの地域の中では最も高い評価を受けている。
良質なワインを生み出す秘密は、その土壌にある。花崗岩が変形した砂利質、ペシャルマン特有の「トラン」と呼ばれる土壌になっていて、地中深くは粘土質で鉄分・ミネラルが豊富に含まれている。
栽培品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、マルベック。ぶどうの収穫は比較的遅く、熟したころに手摘みで1つ1つ選別する。1年以上の樽熟成を基本としている。
ぺシャルマンのワインの特徴
ペシャルマンのワインは、ボルドーワインに似た特徴を持つが、ボルドーワインよりもあっさりと軽い味わい。アロマはピーマン、草、木の実のような青さが広がる。
若いうちは渋みが強く個性的な味わいが楽しめるが、熟成することでペシャルマンワイン本来の姿が現れ、力強い味わいの中にもまろやかな風味が加わってくる。熟成させると、バニラのような甘さとコク、スミレの上品なアロマが漂うようになる。熟成に適した期間は5~6年だ。
エピソード
前述のとおり、ペシャルマンはベルジュラック地方の畑の中でも、最も古い歴史を持つ。
11世紀に、ベルジュラック城の支配地から北部にかけてぶどう畑の整備が進んだ。1080年にはベルジュラックのサン・マルタン修道院の手により、「ヴィネ・ノール」という畑が作られる。ヴィネ・ノールはペシャルマンの別名とも言われ、ベルジュラック最初のぶどう畑と伝えられている。
ぺシャルマンの代表的なワイン
ペルシャマン ドメーヌ・ブリソー・ベロック
ぺシャルマン シャトー・ラ・ルノーディ