プイイ・フュメの気候・風土
プイイ・フュメの産地は、中央フランス・ニエーヴェル県の南西部にある。ロワール川沿い人口1700人の村プイィ=シュル=ロワールとその周辺の7つの村で生産されている白ワインだ。
ロワール川中流域は、由緒ある城館と自然が織りなす美しい景観が世界遺産に登録されている。中流域にはアンボワーズ城やブロワ城をはじめとする優雅な古城が点在し、渓谷の美しさと見事に調和している。
温暖な気候と美しい景観の中、中流部から河口にかけて約3000エーカーのワイン用のぶどう畑が広がっている。特に、プイィ=シュル=ロワール周辺の土壌によって、独特の香りを持つワイン用のぶどうが栽培されている。
プイイ・フュメのワインの特徴
プイィ=シュル=ロワールで生産されるプイィ・フュメは、辛口の白ワインだ。
“Dageneau Pouilly Fume” by Agne27 – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
フランス語のfumeは「燻製された」という意味。このワインの名前にフュメがついている由来は、このワインのぶどう種であるソーヴィニョン・ブランが栽培されている土壌がカキの殻からできた石灰岩とライター石の原料となる岩でできていて、それがこのワインの“燻製されたような”香りのアロマを醸し出しているからだ。
なお、ソーヴィニョン・ブランは気候の変動や栽培されている標高によって影響を受けやすいという特徴を持っているという。
エピソード
この地域のワイン用ぶどうの栽培は、5世紀の帝政ローマ支配のガリア(フランス)のガロ・ローマ文化までさかのぼる。その後は修道士によりぶどう栽培が続けられ、現在に至っている。
プイイ・フュメの代表的なワイン
プイィ・フュメ ヴィヨ・ヴィニャ/バーディン ジーン・ジャック
プイィ・フュメ レ アンジェロ/マッソ プロンデレ
プイィ・フュメ レ ペル デ ペール/マッソ プロデレ
プイィ・フェメ レショメール/フィジェ アンドレ エ エドモン
プイィ・フェメ コテ ドゥ ノゼ/フィジェ アンドレ エ エドモン
プイィ・フェメ ジェネテイ/ティネ プロンデレ