トゥーレーヌの気候・風土
トゥーレーヌは、フランス中西部にある地方。中心都市はかつての州都トゥール。フランスで最も長いロワール川中流域にある。ルネサンス期の美しい古城が立ち並ぶ観光地でもある。
豊かな土壌を持ち、野菜や果物の栽培が盛んで「フランスの庭」と称されることもある。ロワール川流域には広範囲にわたってぶどう畑が広がっており、大陸性の涼しく乾いた気候と、温暖・湿潤な海洋性気候に影響を受けている。植えられているブドウ品種は多岐にわたり、その種類の豊富さでも有名だ。
パリまで1時間という近さにありながら、2つの気候の影響を受けた豊かな土壌でさまざまなブドウを育て、ワインへと加工している。
トゥーレーヌのワインの特徴
この地方で作られるワインで代表的なものは、「トゥーレーヌ」や「シノン」だ。強い個性の味わいを持ったワインではないが、飲みやすく安価なのが特徴。赤・白・ロゼ、スパークリングワイン、辛口・甘口と幅広いワインがそろうのがトゥーレーヌワインの持ち味。広範囲に流れるロワール川とその支流の気候が豊かな味わいをもたらしている。
赤・ロゼはガメイ、カベルネ・フラン&ソーヴィニヨン、グロロー、白はソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、シャルドネ等の品種を使用して作られる。トゥーレーヌのワインには若飲みタイプが多く、軽めのタンニンがフルーティな味わいを感じさせる。若いながらソフトな飲み口で軽快な味わいを楽しめるのも特徴の1つ。
エピソード
フランス宮廷がこの地に置かれたため、古くからワインの醸造や交易が盛んだった。中世の時代からボルドーをしのぐとまで称されたワインの歴史の長い地域でもある。
トゥーレーヌの代表的なワイン
シノン/シャトー・ド・クーレーヌ
ヴーヴレ/クロ・ノーダン
ブルグイユ/ルブリエ
ヴァランセー/ル・クロー・ドローム
トゥ-レ-ヌ/ミショー
トゥ-レ-ヌ・メラン/Ch.ガイヤー
トゥ-レ-ヌ・アンボワ‐ズ/デュテルトル
トゥ-レ-ヌ・アゼ・ル・リド/パスカル ピバロー