コトー・デュ・ヴァンドモアの気候・風土
コトー・デュ・ヴァンドモアは、ロワール川(Loire)流域に分布するワインの名産地ヴァル・ド・ロワール地方の中で北東に位置している。ロワール川のわずか北に平行して流れる支流のロワー川(Loir)流域にあり、同じ流域のAOC、シュヴェルニィとコート・デュ・ロワールの東に続いている地区だ。
ヴァル・ド・ロワール地方の中でも北部にありながら、海洋性気候の恩恵を受けるため、温暖な気候となっている。
産地には、支流のロワー川(Loir)両岸に広がる27の村が指定されている。27村の1つ、ヴァンドームはロワー川(Loir)に面し、同村の西部からは緩やかな丘陵地帯。泥土と粘土石灰質からなる土壌が広がり、ぶどう栽培に適した土壌になっている。
コトー・デュ・ヴァンドモアのワインの特徴
コトー・デュ・ヴァンドモアでは、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン(ヴァン・グリ)が作られる。
赤ワインのセパージュは、ロワールの土着品種であるピノ・ドニスに加え、カべルネ・フラン、ピノ・ノワール、ガメが使われる。色合いは薄くタンニンは控え目で、スパイシーな味わいだ。
ロゼワインは、ピノ・ドニスを主体として造られる。
白ワインは、ロワールの代表的な品種であるシュナン・ブランを中心に、シャルドネがブレンドされる。色合いは薄く透明感があり、ミネラル感が強く、フルーティーで軽い飲み口。どんな料理とも相性が良い。またリーズナブルな価格であることから、デイリーワインとして普段の食事に合わせることができる。
エピソード
コトー・デュ・ヴァンドモアは、古くからあるワインの産地だが、VDQSからAOC規定の地区に認可されたのは2001年と比較的新しい。この地区の名称は、ぶどう畑が分布するコトー・デュ・ヴァンドモアと呼ばれる丘陵から結び付いている。
コトー・デュ・ヴァンドモアの代表的なワイン
コトー・デュ・ヴァンドモア・ブラン/ドメーヌ・ド・モントリュー
コトー・デュ・ヴァンドモア・グリ/ドメーヌ・ド・モントリュー
コトー・デュ・ヴァンドモア・ブラン/ヴィニュロン・デュ・ヴァンドモア
コトー・デュ・ウァンドモア レ・クティ/パント・デ・クティ