ジャスニエールの気候・風土
ジャスニエールはロワール川沿いに広がるワインの名産地として有名な5地区、ナンテ地区、アンジュー地区、ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、サントル・ニヴェルネ(サンセール、プイィ・フュメ)地区のうち、トゥーレーヌ地区に属するAOC。
「小ロワール」と呼ばれるこの地域の3つのワイン産地のうちの1つで、ロワール地方の中でも最も北寄りに位置するアペラシオンだ。
北側にはベルセの森が広がり、谷などに囲まれ、意外と温暖な土地。南向きで日照量が多い丘陵斜面でぶどうを育てている。
ジャスニエールでぶどうを育てている地域はわずか65ha。ただし、森や谷、丘陵といった変化に富んだ地形であることから、多くのミクロクリマが存在する。
一般的にジャスニエールで育つぶどうは、日照量に恵まれてフルーティーな味わい。また豊富なミネラルが含まれる石灰岩土壌を持つため、質の良いミネラルを吸収しながら成長する。
ジャスニエールのワインの特徴
ジャスニエールというAOCを名乗ることが許されているのは、白ワイン。ドライフルーツやハチミツのような風味がアクセントになり、花や果実のような風味が魅力だ。
色は透明で、やや黄金色をしており、とても繊細。ジャスニエールのワインはミネラル感にあふれ、とても人気を博している。
“Jasni?res AOC” by Philippe de la Boirie – http://www.flickr.com/photos/consulatdelaboirie/3437858272/. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.
エピソード
小さなエリアでの栽培で、ワイン生産者もほんの25人程度しかいない。
しかし、抜きん出た実力を持つワインの産地で、「トゥール地区のサヴニエール」とも称されている。
フィロキセラの被害に遭ってしまい、一時は衰退をしていたがその後復興を遂げる。
その立役者になったのがエリック・ニコラ氏だ。かつて石油会社に勤めていたニコラ氏はこの枯れ果てたこの土地とワインに魅せられ、わずかに残された樹木を守り、ジャスニエールをワインの名産地へと復活させた。
“Cave de Jasni?res” by Philippe de la Boirie – http://www.flickr.com/photos/consulatdelaboirie/3437857910/. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.
ジャスニエールの代表的なワイン
ドメーヌ・ド・ベリヴィエール ジャスニエール・カリグラム
ジャスニエール・キャラクテール ドメーヌ・ル・ブリゾー
ジャスニエール ランジュ ヴァン
ジャスニエール セック ドメーヌ・ド・ラ・ロッシュ・ブルー
ジャニエール クロ・サン・ジャック タンドル セック ドメーヌ・ド・ラ・シャリエール
ジャニエール クロ・サン・ジャック ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・ジグー