ヴーヴレ

ヴーヴレワインの特徴とは

   

ヴーヴレの気候・風土

フランスのほぼ中央、広範囲に流れるロワール川の中流域に位置する。トゥーレーヌ地区の一部であり、人口3000人ほどの小さなコミューンだ。ロワール川周辺には中世の繁栄を今に伝える城が立ち並んでいる。

The town of Vouvray

ヴーヴレの気候はロワール川支流のシス川・ブレンヌ川の影響を強く受け、2つの川が合流する地域では霧が発生しやすい。ワインづくりに影響する貴腐カビが発生しやすい場所でもある。
川に面した南側の斜面には石灰粘土質のぶどう畑が広がる。ヴーヴレで育てられている品種はシュナン・ブラン100%で、傑出した白ワインが有名。

Domaine Huet, Vouvray

ヴーヴレのワインの特徴

AOC「ヴーヴレ」が最も有名なワイン。広大なロワール地区の中でも、代表的な白ワインとして知られている。白ブドウ品種シュナン・ブラン単品種100%で作られており、少し甘めでフルーティな味わいが特徴。清らかで飲みやすく、普段ワインを飲まない人からも支持を得やすい。
発泡ワインは12カ月以上熟成されて造られ、豊かな香りと軽やかさが特徴。シャンパーニュ地方と同じ「瓶内二次発酵」方式が採用されており、若いうちに飲まれるものが多い。
早飲みタイプ・熟成タイプの2タイプがあり、若いワインはバラ・柑橘系フルーツの香りが特徴。熟したワインは、蜂蜜やアプリコットの香りなどが特徴といわれる。

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一押しのワイナリー/当たり年

ロワール地方ヴーヴレの生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、ドメーヌ・デ・ゾビュイジエール、ドメーヌ・ユエ、フランソワ・ピノン、クロ・ノーダン、ドメーヌ・シルヴァン・ゴードロン、シャトー・ゴードレル アレキサンドル・モンムソー、ベルナール・フーケ、フランソワ・シデーヌ、ニコラ・ブリュネ、ドメーヌ・デュ・マルガローなどが挙げられる。

ロワール地方のワインは、2005年、2002年、1996年、1990年、1989年の出来が良いと評価されている。白ワインはもとより、発泡ワインも辛口・甘口ともに評価が高く、比較的リーズナブルな価格・値段で購入が可能だ。

エピソード

この地にぶどうの栽培技術を伝えた聖マルティヌスは、マルティムティエ修道院を建設。修道士たちが作った穴居がヴーヴレにも多く残り、現在でも酒蔵として利用されている。

ヴーヴレの代表的なワイン

ヴーヴレ/クロ・ノーダン

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