ボーデンゼー

ボーデンゼーワインの特徴とは

   

ボーデンゼーの気候・風土

ボーデンゼーは、ドイツ南端に位置するバーデンのベライヒ(ワイン生産地区)のうちのひとつだ。

バーデンに属するベライヒは、そのほとんどがバーゼル市より下流のライン川沿いにあり、南北に伸びて展開している。しかし、このボーデンゼーだけはそこからさらに上流にあり、いわゆる飛び地となっている。ドイツ最大の湖、ボーデン湖北岸の地域がボーデンゼーの該当地域だ。

土壌は砂礫岩となっている。湖畔の南向きの斜面、海抜450mぐらいの高さにまでぶどう畑が展開している。バーデンにおけるベライヒの中では、あまり生産量は多くない。

栽培されるぶどうは、ミュラー・トゥルガウ、シュペートブルグンダーなど。シュペートブルグンダーは、イタリアではピノ・ノワールと呼ばれている。これらのぶどうは共通して熟成が早いという特性をもつ。ミュラー・トゥルガウは北海道余市市などでも栽培されている。

ボーデンゼーのワインの特徴

ヴァイスヘルプスト(「白い秋」、の意)というロゼワインが有名だ。シュペートブルグンダーは、その半数以上がヴァイスヘルプストの原料として使われる。

ヴァイスヘルプストとは、1つの品種からつくられたロゼ用の果汁が、全体の95%以上を占めるもののことを指す。ロゼワインとしてはあまり濃い色にはならず、透き通ったピンク色となる。

ロゼの他には、ミュラー・トゥルガウ種による白ワインなどもつくられている。

エピソード

ボーデン湖は景勝地として多くの観光客が訪れる。湖畔の町コンスタンツはすぐ南のスイス国境に面しており、フレスコ画により彩られた美しい町並みが広がっている。

また、湖の西端に浮かぶマイナウ島は島全体が庭園となっており、バロック様式によって建築された教会や城とあいまって、幻想的で美しい景色をたたえている。

ボーデン湖はベライヒ・ヴュルテンベルクとも接しており、近隣には同じくワイン生産地として名高いヴュルテンベルギッシャー・ボーデンゼーがある。

ボーデンゼーの代表的なワイン

Winzerverein Hagnau Hagnauer Burgstall Grauburgunder Trocken, Baden, Germany
Winzerverein Hagnau Hagnauer Sonnenufer Muller-Thurgau Trocken, Baden, Germany

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