オルテナオ

オルテナウワインの特徴とは

   

オルテナウの気候・風土

オルテナウは、ドイツ南部にあるバーデン地域のベライヒ(ワイン生産地区)だ。ライン川東岸のバーデンバーデンからオッフェンブルクまでの、南北に伸びた地域が該当する。

ライン川が国境となっており、川を挟んだ西岸はフランスアルザス地方だ。

土壌は黄土、花崗岩のもの。バーデンはドイツの中でも温暖な地域で、EUの気候区分において冷涼なAゾーンが多い中、唯一のBゾーン(フランス・アルザスや同サヴォワと同一)に属する。

年間降雨量は800mm~1000mm程度でかなり多く、この地のぶどうに潤いをもたらす。

栽培されるぶどうはリースリング(この地域ではクリンゲルベルガーと呼ばれる)、ルーレンダー、シュペートブルグンダーなど。

オルテナウのワインの特徴

バーデンでは辛口のトロッケンをつくるベライヒも多いなか、オルテナウのワインは赤、白ともにやや甘口のフルーティーなワインとなっている。

リースリングによる白ワインはハチミツのようなアロマに、リンゴの濃密な味わいを楽しめる。

また、シュペートブルグンダーによる赤ワインは、アロマはキイチゴやベリーなどの果実を思わせるもの。あまりタンニンは感じられず、果実の甘味と味のバランスの取れたワインだ。

バーデンバーデンから南に10kmほどのところにあるアッフェンターラーという畑が有名。

ドイツ語で「猿の谷」という意味で、ここでつくられるワインのボトルには金色の猿がしがみついているような独特のデザインが施されている。

それ以外の畑では、ヘックス・フォン・ダーゼンシュタインが有名だ。

エピソード

ヘックス・フォン・ダーゼンシュタインとは「ダーゼンシュタインの魔女」の意。これは、かつてこの地で魔女伝説があったことに由来する。

かなわない恋愛と知りながら村の若者と駆け落ちしたある城の姫が、その思いむなしく結ばれず、ついには魔女となる…という悲恋話がもとになっている。

この地のワインボトルにも魔女が描かれているが、それだけでなく、なんと魔女のフィギュア(20cm弱の本格的なもの)がついてくるワインもあるという。

オルテナウの代表的なワイン

アッフェンターラー・シュペートブルグンダー クー・ベー・アー / アッフェンターラー葡萄生産者共同組合
アッフェンターラー・シュペートブルグンダー・ヴァイスヘルプスト クー・ベー・アー / アッフェンターラー葡萄生産者共同組合
アッフェンターラー・リースリング クー・ベー・アー / アッフェンターラー葡萄生産者共同組合
ヘックス・フォン・ダーゼンシュタイン・シュペートブルグンダー・ロートヴァイン  クー・ベー・アー / カッペルロデック葡萄生産者共同組合

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