シュタイガーヴァルト

シュタイガーヴァルトワインの特徴とは

   

シュタイガーヴァルトの気候・風土

フランケン地方はバイエルン州の中部~北部にかけてのエリア。あの有名なフランクフルトの東、さらにはシュツットガルトの北の方角に位置する。

「フランケン」と聞くとモンスターのフランケン・シュタインを思い出してしまうが、フランク王国から分裂した地域が含まれていることから「フランケン地方」と呼ばれている。そのフランケン地方にある全9エリアの1つがシェーンブルン・イム・シュタイガーヴァルト。他にもマインドライエックとマインフィアエックというワインづくりで有名な地域がある。

シュタイガーヴァルトのエリア人口は約1880人(2013年12月31日現在)。人口は少ないながらも、温泉などの観光資源は意外と豊富な土地だ。

気候はというと、非常に寒暖の差が激しい。北緯約50度という高緯度にあるので、典型的な大陸性気候となっている。夏の一時を除いては常に霜が降りるような厳しい気候。そのため、非常に果実味が凝縮されたスパイスを感じさせるぶどうが育つ。ミュラー・トゥルガウやシルヴァーナーといった品種のぶどうが主に栽培されている。

シュタイガーヴァルトをはじめとするフランケン地方のワイン(通称・フランケンワイン)の味を決めているのが土壌。三畳紀に由来する土地で、一説にはなんと2億5100万年前~1億9960万年前のものと言われている。彩色砂岩や貝殻石灰岩といった特殊な砂や石の混じる土地で育むワインは唯一無二と言っていいだろう。

シュタイガーヴァルトのワインの特徴

シュタイガーヴァルトを含むフランケンワインの最大の特徴はその辛味。ドイツワインの中でも「石のワイン」と呼ばれているほど、豊富なミネラルを感じる味わいなのだ。

口いっぱいに広がるスパイスは、「超辛口」と言っても過言ではない。女性的なワインが多いと言われているドイツの中でも非常に男性的なワインとされ、ファンも多い。

エピソード

フランケンワインの特徴は味だけでなく、ボトルにもある。ボックスボイテル(「山羊の陰嚢」の意味)というボトルを使用しているのだ。

ブランデーを思わせるようなボトルで、ドイツ国内ではフランケン地方のみで利用されている。18世紀にフランケン地方で製造したと称する粗悪なワインが出回り、自分たちと区別するために使ったのが始まり。馴染みのないおもしろいかたちをしているのでお土産にも喜ばれるだろう。

さらにフランケン地方のワイン組合に登録されている醸造所がつくったワインには、必ずその畑などがラベル化されている。遠く離れた場所に思いを馳せながらシュタイガーヴァルトのワインを楽しむのも良さそうだ。

シュタイガーヴァルトの代表的なワイン

シュテアライン&クレニッヒ/ランダースアッカー・ゾンネンストゥール リースリング・グローセスゲヴェックス Q.b.A. トロッケン・トリアス

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