チロ

チロワインの特徴とは

チロの気候・風土

チロはイタリア半島の土踏まず部分にある。カラブリア州の北東部・チロ村と、海岸のチロ・マリーナ周辺にぶどう畑がある。イオニア海に面した畑は、古くはギリシャ時代からぶどう栽培が続けられている。

湿度が高く土壌に水分が含まれるため、夏の日中も土の温度を緩和する。日中と夜との寒暖差もあるため、良質のぶどうが収穫できる場所だ。

チロのワインの特徴

チロのワインはカラブリアを代表するワインで、この地のワイン作りの歴史は数千年さかのぼることができる。

中でも地ぶどうのガリオッポで作る赤ワインは非常に評価が高く、特にレゼルヴァはカラブリア内で最高級レベルだ。他に、多くはないがフルーティーな白と、早飲みタイプのロゼを醸造している。

Grappolo d'uva Gaglioppo in Calabria

代表的な生産者/当たり年

チロの生産者のうち、各方面で高い評価を受けている生産者として、リブランディ、カパーラ&シチリアーニ、イッポリート、テヌータ・ウゾリーニ、デュ・クロピオ・ドム・ジウヴァ、サンタ・ヴェネーレ、ファットリア・サン・フランチェスコ、セルジオ・アルクーリなどが挙げられる。

南イタリアのワインは当たり年で評されることはほとんどない。チロで生産されるワインは、1000~3000円台くらいの価格・値段のものがほとんどだ。

エピソード

この土地で使われるぶどう品種は古代ギリシャ時代から伝わっているものが多く、主に赤ワインにはガリオッポ、白ワインにはグレコ・ビアンコというぶどうが使われる。

グレコとはまさに、ギリシャのことだ。カラブリアは古代にエノトリアと呼ばれたが、エノトリアとは古代ギリシャ語の「ぶどうの土地」という言葉に由来している。

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チロの代表的なワイン

・チロ・ロッソ・クラシコ/リブランディ
・ヴォルヴィート・チロ・ロッソ・クラシコ・スペリオーレ・レゼルヴァ/カパーラ&シチリアーニ
・リベル・ペテル・チロ・ロッソ・クラシコ・スペリオーレ/イッポリート 1845
・プリンシペ・スピネーリ・チロ・ロッソ・クラシコ/テヌータ・イウッゾリーニ
・チロ・クラシコ・スペリオーレ/デュ・クロピオ・ドム・ジウヴァ

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